草若葉

シニアの俳句日記
 ~日々の俳句あり俳句談義あり、そして
折々の句会も

今日の俳句/秋惜む(龍峰)

2015-11-14 | Weblog


11月初めの晩秋の一日、京都の深草にある「隠れた名刹」と言われる石峰寺を訪ねた。ここは伊藤若冲ゆかりの寺で有名であるが、もう一つ、寺の裏山の五百羅漢様でまた有名なのである。畏敬の盟友の話を聞き、五百羅漢に逢いたくなり訪ねた次第。若冲が下絵を描き、石工が彫った五百体以上の羅漢が、今でも竹藪の中に300年の風雪に耐え、三々五々、思い思いの姿でおはす。これまでに多くの俳人、歌人が訪れている。



  竹林の奥の羅漢や秋惜む
  木漏れ日の羅漢まぶしや秋日差し
  竹林の目つむる羅漢鵙の声

  立膝にほおづえ羅漢暮れの秋
  三百年ふける瞑想羅漢秋
  半眼の羅漢の顔に落葉降る

 

  座禅組む羅漢の肩に木の実降る
  説法にいねぶる羅漢秋深し
  文殊菩薩脇に釈迦おはす照紅葉 
コメント (8)
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