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日高町初フォトコン・大賞に細川さん作品 〈2022年2月3日〉

2022年02月03日 08時30分00秒 | 記事


大賞の細川さんの作品「マジックアワー」


 日高町は、隠れた観光スポットを発掘しようと、町内の風景を撮影した作品を募る初めてのフォトコンテスト結果を発表した。大賞に産湯海水浴場でヤシの木のバックに、夕日が落ちた後に現れる数十分間体験できる薄明の時間帯を指すマジックアワーの瞬間を捉えた細川信太郎さん(75)=印南町印南原=の作品を選出。大賞に商品券3万円のほか、金賞1人に同2万円、銀賞2人に同1万円を贈るほか、入賞作品は町のホームページで掲載したり、観光PRで活用する。

 町内の風景に限定し、写真撮影してプリント写真2L判(フィルム不可)で提出するコンテストで、出品は多少のレタッチやトリミングはしても構わないが写真加工は不可とし、本人撮影に限り1人3点までで、未発表で他のコンテストで入選のない作品。7月15日から12月24日まで年齢、プロ、アマチュア問わず、大阪府や和歌山市など、主に日高地方から幅広い応募があり、86点が出品、協賛の町フォトクラブのメンバー2人が審査した。
 大賞の細川さんはIターンで印南町に移住した後、友人や妻の薦めで62歳の頃に南紀カメラクラブに入り、本格的に活動してカメラ歴は10数年。初のフォトコンテストと聞き「作品のにぎわいにでも」と3作品を撮影して出品した。
 大賞作品は11月に夕日が海岸線に沈む風景をと思い、巡っていて、産湯海水浴場に着いた瞬間にマジックアワーに遭遇。淡く空に浮かび上がる沈んだ後の夕日の光りや海、影のように映し出されるヤシの木の美しさを表現した。
 細川さんは「条件下では上手く撮影できたとは思いますが、まさか大賞を受けられるとは思わず驚いています」と笑顔。町担当者は「光明寺の紅葉、リアス式海岸など多く出品されており、日高町に来て巡ってもらうことの当初の目的に合った形で開催できたことは良かった。普段気がつかないようなスポットの再発見へ向け、風景にこだわらないなど少し趣向を変えたコンテストを考え、来年度も計画したい」と話した。
 入賞作品は、後日データを提出してもらうようにしPRに利用。その他の受賞者と作品は次の通り。
【金賞】権神貞夫(美浜町)夜の星空を背景に紀伊日ノ御埼灯台を写した作品「立ち上がる天の川」。
【銀賞】玉置秀夫(日高町)阿尾漁港周辺の海の青さを表した「朝の港」▽上畑考士(同)原谷の熊野古道を撮影した「いにしえの石畳道」。


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