石見神楽を招致し誘客へPR
印南町は、同町西ノ地の切目王子神社前に公衆トイレを設置する。平成16年に「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されて以来、参詣者が増えており、2025年に大阪で開催される国際博覧会(万博)を見据えて観光誘客に向けた環境整備の一環で取り組むもので、また同神社PR活動として縁のある石見神楽の上演会も計画している。
同神社は、熊野九十九王子の中でも格式の高い五体王子の一つで、後鳥羽上皇が1200年(正治2年)に開いた歌会で11人が詠んだ歌を記した切目懐紙が国宝となっているほか、太平記で大塔の宮(護良親王)が熊野落ちの際に泊まり「熊野に向かわず十津川に行け」と夢のお告げを受けたとされ、また平治の乱(1159年)における平清盛、重盛が熊野詣での途中、都の反乱を早馬で知らされ、同神社で評議し、神前に勝利を祈願、都に引き返し大勝したとされるなど歴史的に由緒ある神社で、町は「歴史観光地として誘客に向けPRしていきたい」とし、公衆トイレ設置とともに、PRの一環として公衆トイレ完成に合わせて切目王子神社が起源とされる「切目」という演目がある島根県の石見地方に伝わる石見神楽を招致し、切目王子神社での上演を企画している。上演は12月を予定しており、同神社での上演は平成15年に800年ぶりに奉納されて以来となる。
13日開会の6月議会に提案の令和元年度一般会計補正予算に公衆トイレ整備工事設計監理委託料と工事請負費2972万5000円、石見神楽招致に向けて町歴史文化研究会への補助金150万円を計上している。
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