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日高川町で県下最大規模の防災センター起工 〈2017年1月19日〉

2017年01月19日 08時30分00秒 | 記事

神事で工事中の安全を祈願する市木久雄町長


 日高川町が建設計画している町防災センターが18日、現地の小熊公園で着工した。約1500平方メートルの敷地に、鉄骨平屋地下1階建てを建設する県下でも最大規模の防災施設で、通常時は様々な防災研修に活用する機能を設け、災害時には研修スペースが近隣住民ら約500人が収容可能な避難場所となる。平成30年春に本体が完成予定で、周辺整備後の平成31年春に竣工の予定。本体建設費は約5億5000万円。

 起工式には、市木町長はじめ町幹部や議会、地元小熊区役員、施工の三洋建設(株)、設計監理の岡本設計事務所両業者の関係者ら約30人が出席し、間野常民・土生八幡神社宮司の神事で安全を祈願。市木町長は「小熊区民はじめ地元の絶大なる理解と協力に対して感謝したい。完成まで2年余り要するが、完成後は南海トラフ巨大地震や度重なる日高川の洪水など有事の際の避難場所として、通常時は防災と減災のための研修施設として町民の皆さんに活用いただきたい」とあいさつした。
 同センター建設は、市木久雄町長が4年前の選挙公約に掲げた最大の予算規模となる施策で、国の社会資本整備総合交付金事業を活用して任期内の着工を目指してきた。平成27年度に設計委託費を計上し、昨年度の当初予算に本体建築費などを予算化。町長は「町民の皆様との約束でもあり、任期中に着工を迎えられ良かった」と話し、地元自主防災会長の林保行・小熊区長は「昨年、新たに県の津波災害警戒区域に指定され、当該地域を抱える地元にとっては念願の施設であり、大変うれしい。完成後は防災や減災に大いに活用したい」と着工を喜んだ。
 同施設は、湯浅御坊道路沿いの高台にある小熊公園の約1500平方メートルの敷地を活用し、斜面を利用して地下1階を設けた鉄骨平屋を建設。1階の空間に防災に関する展示コーナー、ものづくり室、イベントスペース、研修室、学習シアターを整備し、通常時の防災研修に活用。平成23年の台風12号災害や東日本大震災の教訓を踏まえ、近い将来発生が予想される南海トラフ巨大地震などを想定して町民の防災意識向上を図る。災害時は、防災展示スペースなど全体(約800平方メートル)を避難場所として活用。近隣住民など約500人の一時避難が可能となる。湯浅御坊道路(緊急輸送道路)と側道を挟む隣接した場所にあり、大地震などの大規模災害時には、救援物資の集積や搬送など後方支援の拠点として、広域的な活用も見込まれる。


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