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日高川右岸河川敷の利活用に向け、御坊市が社会実験民間事業者を募集 〈2022年7月3日〉

2022年07月04日 08時30分00秒 | 記事


利活用をめざす野口橋~野口新橋間の日高川右岸河川敷


 御坊市は、野口橋~野口新橋間の日高川右岸河川敷(低水護岸、約3・2ヘクタール)の利活用に向け、10月から12月にかけて社会実験事業を行うことを決め、事業主体となる民間事業者(法人、団体)を募集する。日高川かわまちづくり協議会でまとめた「かわまちづくり計画」を年内にも国へ申請する予定だったが、国の助言を受け、社会実験を行うことで実際に民間事業者の参入が見込めるか、賑わいを創出できるかなど計画実現の可能性を検証する。

 県が実施した樹木伐採事業で、きれいに整地された河川敷環境を維持し、魅力ある空間づくりをめざそうと、昨年10月に県、日高振興局、市、藤井区、出島区、日高川漁協、御坊商工会議所、市観光協会で協議会をつくり、今年2月に国の「かわまちづくり」支援制度を活用した整備計画をまとめた。多目的、アウトドア、駐車場、親水の4ゾーンに分け、アウトドアゾーンは民間が事業主体となり整備する方針。
 当初は年内にもハード、ソフト両面から支援を受けられる国制度への登録申請を行う予定だったが、アウトドアゾーンの整備に参入する民間事業者が現れるか未知数だったため、国の助言を受け、今秋から社会実験事業を行うことを決め、事業主体となる民間事業者を8日から公募する。募集要項は同日、市のホームページに掲載する。
 社会実験事業の実施期間は10月1日から12月12日まで。民間事業者が運営主体となり、事業運営(利用の手続き、料金徴収、苦情対応、安全管理等)や事業に必要な河川敷への施設・設備の設置と維持管理(実験終了後の原状回復含む)、利用者への利用・予約方法の周知、利用率向上に向けた取り組み、満足度に関する利用者へのアンケート調査など本番さながらに営利活動を行ってもらう。
 市都市建設課は「社会実験は、かわまちづくり計画が絵に描いた餅にならないように計画の実現性、民間事業者による水辺空間のにぎわい創出などの可能性を探るために行うもので、事業者には利用者から料金を徴収し、儲けていただき、採算の取れる事業提案をしてほしい」としている。
 スケジュールは8日から15日まで参加意向申出書の受け付け、29日から8月12日まで提案書の受け付けを行い、8月16日から30日にかけてヒアリング、31日に審査結果を通知。9月に協定を締結し、10月1日から運用開始。社会実験終了後に結果を検証し、計画実現のメドが立てば令和5年度に国へ申請予定。
 アウトドアゾーンの利活用案として四輪バギーやスケートボードなどスポーツ利用、キャンプ場など。親水利用ゾーンはカヌーやサップ(水上スポーツの一種)などのウオータースポーツ、釣りなど。市が昨年秋に行ったサウンディング調査ではサバイバルキャンプ場、教育旅行体験場、オフロードコース、サッカー場など意見があった。問い合わせは同課(電話23・5512)へ。


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