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サクラサーカスが23日から印南町で公演スタート 〈2020年7月15日〉

2020年07月15日 08時30分00秒 | 記事


ポスターでサーカス公演をPR


 印南町に移住したサーカス一家が旗揚げした「SAKURA(さくら) CIRCUS(サーカス)」が23日から、同町宮ノ前地内に設営している興行用の大テントで公演をスタートする。公演は10月11日まで、グラウンドオープンとして公演初日の23日は、いろいろお世話になった印南町の人への感謝を込めて町在住者に限り入場無料とする。サーカスの公演は印南町では初めてで管内でも珍しく話題を集めそうだ。

 一家はコロンビア人のマルチネス・アランさん(42)、日本人の小深田尚枝さん(36)夫婦に、19歳を筆頭に5男6女の子ども11人の大家族。7年前に購入した印南の土地にトレーラハウスを並べ、子ども達も町内のこども園や小中学校に通うなど本格移住し印南での生活をスタート。昨年12月に所属していたサーカス団「ハッピードリームサーカス」を退団、今年に入って「さくらサーカス」を設立し、町内企業から借りた宮ノ前地内の空き地に興行用の大テントを設営、公演に向けて準備を進めていた。
 一家は読売テレビの「深イイ話」で取り上げられたほか、2年前からNHKのドキュメンタリー番組が密着取材を続けているなど全国的に知られたサーカス一家。マルチネスさんは綱渡り世界記録保持者の超一流パフォーマー。子ども達も幼少期からステージに立ち、海外のサーカス団で腕を磨き、アクロバティックなパフォーマンスなどを得意とする。今年1月にモナコで開催された世界的に有名なサーカス芸人が集う「モンテカルロ国際サーカス・フェスティバル」に、小深田嵐アランマルチネス君=中学2年=、アランダビットマルチネスさん(19)が「マルチネスブラザーズ」として出場し、寝そべる兄の足の裏に乗って風車のように嵐君が回る大技イカリオスを披露し、最高賞の金賞を日本人で初めて受賞。スペインや中国、アメリカ、ロシアの大会でも金賞を獲得するなど演技は世界トップレベル。
 公演は1時間30分程度で、金賞を受賞したイカリオス、球体の鉄格子の中をバイクでグルグル回る「ウォール・オブ・デス」、回転する車輪の上で宙を舞うようにジャンプなどする大車輪、ギネス記録を持つ綱渡りなどアクロバティックな演技を中心に楽しませる。
 公演は平日1、2回、土・日・祝日は2~3回行う。7月23日、24日は午後1時30分の1回公演。マスク着用、入場前に検温、席を開けるソーシャルディスタンス、換気を行うなど新型コロナウイルス対策を講じることにしている。
 入場料はA席がこども(3歳~中学生)1200円(前売券1000円)、大人(高校生以上)1800円(1500円)、BOX席はこども2000円(1800円)、大人2500円(2200円)。前売り券は販売中で、チケット購入、問い合わせはさくらサーカス印南公演事務局(電話050・8880・6545)へ。
 さくらサーカス代表のマルチネスさんは「新型コロナウイルスで落ち込んだ暗い雰囲気を世界でもここでしか見られないアクロバティックなトップレベルのパフォーマンスで楽しませ元気づけたい。満足してもらえる演技を見せる自信はあります」とPR、来場を呼びかけている。


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