紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

おんぱく結果報告会 予約参加1000人突破、満足度96% 〈2017年7月25日〉

2017年07月25日 08時30分00秒 | 記事

結果報告を聞くスタッフ、パートナーら


 御坊日高博覧会「御博(おんぱく)」実行委員会(谷口光実行委員長)は23日、今春37日間にわたって開催した3回目の結果報告会を開き、3回目にして予約参加者が初めて1000人を超え、参加者の満足度も96%と高く、大成功を収めたと報告した。4回目は来年4月14日から5月13日までの30日間開催。マンネリ防止のため、プログラムは新規企画を重視し、オープニングとエンディングイベントは公募するなど内容をより充実、進化させる。

 3回目の今年は4月1日から5月7日まで37日間にわたり御坊市、日高郡全域で開催。「出会い」をテーマにおいしい、楽しい、学べる、出会えるの51の体験型交流プログラムを実施した。新たな試みとして地元食材を生かした料理を楽しめる「御博レストラン」や複数のプログラムをセットにした「御博パッケージ」なども用意。プログラム数は1回目32、2回目40から増え、パンフレットも2回目の1万5000部を上回る1万8000部を配布。
 予約参加者は1203人で、3回目にして初めて1000人の大台を突破。1回目は548人、2回目は867人だったことから参加者、認知度ともに大きく伸びた。自由入場者もオープニングとエンディングイベントを行ったことで2000人あった。予約参加者の住所内訳は管内81%、県下12%、県外7%。管内の参加率が2回目の72%から増えており「パートナーの頑張りで新規参加者の掘り起こしが進んだ」と評価。
 プログラム参加人数の目標達成率は82%と、前回の64%から大きく伸び、全日満員御礼のプログラムも18あり、2回目の12から増えている。参加者の満足度は全体で96%と高く、金額的も91%、時間的も86%と高評価を得た。経済効果面ではパートナーのプログラム収入合計は176万円、メディアに取り上げられた回数など広告費換算額は660万円だった。
 特徴として▽パートナーが個人参加から地区単位やグループでの参加が増えて新たな連携が生まれた▽おんぱくの期間だけでなく、日常的に人が自然と集まれる場づくりに取り組んだ▽文化や歴史に関するプログラムに幅広い年代層が参加▽おんぱくでうまくいったプログラムが事業化された▽高校生おんぱく部が自主的、積極的に取り組み、その活動がラーメンフェスなどへ広がりを見せた-などを挙げた。
 4回目は来年4月14日から5月13日までの30日間開き、プログラム数は3回目と同じ50程度を予定。おんぱくがめざすのは「御坊日高を元気にすること」で、そのために新たな横のコミュニティーづくり、パートナーの発掘、磨き上げが大事とし、4回目は特にマンネリ防止に力を入れる。プログラムは普段からやっているものをそのままやることや4回連続で同じ内容のことをやることを禁止し、新規プログラムを重視。オープニング、エンディングイベントは過去にプログラムを出したことがある人を対象に公募する。
 6月24日、25日に石川県で開いた全国おんぱくサミットへの参加報告も行い、来年に向けてトークカフェで意見交換した。

「全国で一番素晴らしい手法」
大澤和大教授が論文で評価

 アドバイザーや監修としておんぱくに最初から関わっている大澤健・和歌山大学経済学部教授が「観光振興におけるオンパク手法の有効性と『御坊日高博覧会』についての考察」と題した論文をまとめた。
 大澤教授は「全国70~80カ所でおんぱくが行われているが、御坊が一番素晴らしいやり方をしている。誰がどうやるかが大事で、御坊はコストベースでやっている、みんながやりたいことをやっている、いろんなネットワークをつくっている」と評価。課題として「革新性と持続性のバランスをいかに保っていくか。革新性が一過性に転化することなく、持続性がマンネリ化に陥ることがないよう、両者のバランスがきちんと維持できた時に、持続的なイノベーション環境を創り出すことができる」と述べている。


その他の主なニュース

 御坊市立体育館で夏休み木づかい祭、350人の親子らが木に親しむ

 日高町の産湯海水浴場、多くの家族連れらでにぎわう

 第24回きのくに信金理事長旗ジュニアバレーA級は南部スポ少女子A優勝

 夏の高校野球 紀央館劇的サヨナラで4強、延長10回で向陽と接戦制す


この記事についてブログを書く
« 日高広域観光振興協のインス... | トップ | 印南町議選に元町長の玄素彰... »
最新の画像もっと見る