平成27年度の実績を報告するフラット・フィールドOP社の藤井部長(中央)
日高川町内で民間委託されている観光施設の運営状況を確認するため、学識経験者などで組織する宿泊施設等運営協議会が7日、町役場であり、運営するフラット・フィールド・オペレーションズ(旧(株)本家さぬきや)が平成27年度の事業実績を報告。かわべテニス公園や天文公園で過去最高の売り上げを記録するなど、売上高が前年比約117%(約6600万円増)の約4億8400万円となり、委託料約500万円を町に返還するなど大幅に経営改善が図られている(以下、数字はいずれも前年度比)。
フラット・フィールド・オペレーションズ=本社・大阪府泉大津市=が受託運営するのは、かわべテニス公園と天文公園、きのくに中津荘、温泉館鳴滝、鳴滝キャンプ場、道の駅Sanpin中津、愛徳荘、美山療養温泉館、美山産品所などで、同社日高川事業所の藤井弥部長が、昨年度の施設別の利用者数や売上高を報告した。
施設別では、天文公園はじめ中津荘、愛徳荘の宿泊施設の宿泊が続伸したほかかわべテニス公園は売り上げが400万円増。プラネタリウムなどの天文施設を休止している天文公園は、宿泊に特化した運営で売り上げが2400万円(139%)で、テニス公園とともに過去最高の売り上げを更新した。宴会などの利用者増に傾注した中津荘は売り上げが1億100万円(133%)で、平成9年以来の大台を超えた。愛徳荘も売り上げが1500万円増の7500万円で平成18年以来最高を記録した。
中津、美山地域の施設では、道の駅SanPin中津が、同社との繋がりを生かした大阪泉大津市への売り出しが売り上げに寄与するなど、過去最高だった平成14年に次ぐ1億5480万円に躍進。バンガローが人気の鳴滝キャンプ場は、平成23年の水害で流出したテントサイトの収入がなくなったにも関わらず、バンガローだけで災害前の実績と同規模に復活した。
今年度の営業利益は約7250万円の赤字だが、町が施設管理業務委託料として約8000万円を支出しているため、同委託料などを含めれば約1000万円の利益。このうち半額の512万円を成果配分金として町に返還する。同社は、平成26年度の312万円を含め2年度間で815万円の委託料を返し、実質的な指定管理料は7570万円まで減額している。さらに同社は、28年度の委託料約7250万円のうち約300万円の配分金返還を目指し、さらなる経営改善に取り組む目標を示した。
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