1週間後に迫った大舞台に向けスパーリングを重ねる入田選手
キックボクシングICO認定ヘビー級王者の入田和樹=日高川町入野、総合格闘技TEAM日高(垣内義秀代表)所属=が23日、国内格闘技最高レベルのRISEに初参戦する。格闘技の聖地「後楽園ホール」のリングに初めて立ち、メーンイベントのライトヘビー級王者決定トーナメントに出場。昨年の極真会館全日本体重別空手道選手権軽重量級王者の南原健太選手に挑む。
日が落ちて周囲が静寂に包まれた由良町興国寺近くにある練習場にミットを叩く激しい衝撃音が鳴り響く。国内最高峰のRISE参戦を1週間後に控え、二人だけの空間で入田選手と垣内代表のスパーリングが熱を帯びている。
5月に東京で行われたヘビー級タイトルマッチで、元力士の将軍岡本を1ラウンド30秒TKO。直後、プロボクサー・那須川天心選手の父とRISE関係者からオファーが舞い込んだ。相手は、小学生時代から天心とライバル関係にある名実ともに国内トップレベルの南原選手。3月のRISEでK―1の愛鷹亮選手を1RKOした強者だ。
同級王者は7年間、空位だが、今回のトーナメントには入田、南原両選手はじめ、タイとブラジルの国内外王者経験者4人が出場。ライトヘビー級の今回は90キロの体重制限があり、前試合で98キロの入田選手は1カ月余の間で8キロの減量が課せられた。炭水化物を断ち、野菜とムネ肉など中心の生活。初めての減量に一時はフラフラになる状態だったというが、減量にも成功し「今は絶好調」と話す。
入田選手と二人三脚で歩んできた垣内代表は「後楽園ホールでRISE参戦、ついにここまで来られた。相手(空手)の蹴りか、入田の拳が勝つかの勝負だが、今まで通りの戦いができれば負ける相手ではない。入田にはメンタルの強さがある」と愛弟子の強さを確信する。入田選手は「決勝まで進んで3つ目のベルトを日高に持ち帰る。相手は12歳下で若く実力ある有名選手だが、後楽園ホールの大舞台で力を全て出しきりたい」と勝利を誓う。
当日は、abemaTVとYoutubeで生配信される。
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