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墓掃除をふるさと納税返礼品に シルバー人材センターが一役買う 〈2020年7月16日〉

2020年07月16日 08時30分00秒 | 記事

 地域のお助けマン的な存在のシルバー人材センターの生活支援サービスを、ふるさと納税返礼品メニューに取り上げる日高地方の自治体が増え始めている。日高川町は昨年度から、日高町は今年度から導入し、通称・思いやり型と呼ばれるスタイルで墓掃除をメニューに導入。遠方に住む人が活用するケースで周知できれば、納税額増に一役買えそうだ。

 同センターは豊富な知識・経験・技能を持つシルバー世代が仕事や社会奉仕活動等を通じて、生きがいのある生活を送り、高齢者の能力を生かした活力ある地域社会に貢献することを目的に自治体単位で設立されている。健康で働く機会が欲しいという会員に、臨時的で、短期的、軽易で高齢者に向いた安全な仕事となるが、草刈りと伐採、せん定、農作業などさまざま。地域の助っ人として活躍している。
 その中のひとつ墓地の清掃をサポートする事業は「ご先祖様への感謝」の気持ちを表したくても「仕事に追われて時間にゆとりがない」や「遠方なのでなかなか帰省できない」「高齢で高台にある墓地に行くこと自体がきつい」等の事情があって、墓の世話が難しい人に代わって引き受ける。
 1回ごとの値段や年4回など設定はあるが、日高川町では墓地の除草や清掃、墓石の水洗い、日高町は、それに加えて献花(枯れた後の処理も含む)がある。美浜町ではシルバー人材センターではないが、社会福祉法人太陽福祉会太陽作業所が請け負って、ふるさと納税返礼品メニューにあげている。
 日高町は今月中にもふるさと納税ポータルサイトでメニューに掲載予定で日高川町と美浜町では今のところ、ふるさと納税での利用はないが、日高町や日高川町では、納税とは関係なく活用するケースも以前からあり、すでに助かっているとの声も。全国的には墓掃除のほか、庭の草刈りや空き家管理などさまざまメニュー取り上げられており、日高地方でもメニューが増える可能性もあるかも知れない。高齢化、核家族化が進む中、経験が豊富なシルバー人材センターの需要は今後、高まりそうで納税アップの一助となりそうだ。


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