「薩摩坊ノ浦 雙剣石」
にょっきりと天にのびた奇岩は、現在も鹿児島県の西南端に位置する南さつま市坊津町にその威厳ある姿を残している。坊津は古くから海上交通が盛んなところで、奈良時代の753年唐の僧侶・鑑真がたどり着いたのは坊津町の秋目という所である。上下半分に割るように描かれた水平線が双剣石の威厳を際だたせている。水平線の左端に橋のように見えるのは「坊岬秋月洞」と書かれているが、秋月洞というのは現在の地名には残されていない。この奇岩を間近で見ようという客を乗せた舟が行き交う。現在もグラスボートなどでの見物を楽しむ観光客で賑わっている。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
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