切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 六十余州名所図会 石見

2013年08月18日 | Weblog

「石見」

2007年の世界遺産登録で一躍注目をあつめた「石見(いわみ)銀山」。石見国は現在の島根県西半部にあたり、歌聖・柿本人麻呂の生地、終焉の地として古くから知られている。高津山という山は現在の地名には見あたらないが、現在の益田市高津町となる。柿本神社を含むこの一帯は県立万葉公園として平成20年3月に完成。近景には塩田で働く人々の姿がのんびりと描かれている。

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広重 六十余州名所図会 美濃養老ノ瀧

2013年08月10日 | Weblog

美濃養老ノ瀧」   (岐阜県安八郡養老町

現在の岐阜県南部にあたる美濃国。
その昔、孝行息子がこの滝の水を瓢箪に汲んだら酒になったという話から、当時の天皇が行幸され「養老の滝」と名づけ、さらに元号も「養老」と改めたと伝えられている。夢のような話であるが、ここの水がおいしく、身体にも良かったのだろう。

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六十余州名所図会 越前敦賀 

2013年08月02日 | Weblog

広重 「越前敦賀 気比ノ松原」 (福井県敦賀市松島町

 越前国(南西部を除いた現在の福井県)敦賀郡敦賀は敦賀湾の南浜にあって、近畿や近江国への北方の門戸の位置を占め、琵琶湖とわずか一嶺を隔てるのみの所にある。ここは、北陸諸国の海運の中心であっただけでなく、朝鮮その他の船も来着する港であった。現在気比の松原は、国有の防風林になっていて風光明媚で知られる。なかをぐるりと刳りぬいたような湾内に、船が前方に二艘、遠方に九艘みえる。特に、九艘の描写が、左方の家の描写と不均衡な大きさで描かれているのは、不自然に感じられるが、遠くの山々の自らなる山並と画面下方の松原の描写が対峙して、その不自然さを緩和し一幅の風景画としての格も保っている。

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