切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 関東名所図会 下絵国府ノ台

2015年07月24日 | Weblog

下絵国府ノ台」   (千葉県千葉市)

 国府台は真間の辺りの丘の総称で、現在千葉県市川市国府台町に属する。下総の国府(県庁に当たるもの)が近くにあり、その付近の丘というところから、この名を得たと記している。戦国時代には、ここに市川城が築かれて里見氏が代々城主となり、曲亭馬琴の『南稔里見八犬伝』の合戦の舞台にも採り入れられて知られている。江戸川(当時は利根川)に臨んだ断崖からの眺望が、当時は絶佳だったようで、広重はその景を描いている。整然とした構図だが、崖ふちで帯を押さてもらい覗き込む男の姿勢が描かれている。

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1 コメント

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画像の個人使用について (西澤)
2020-05-04 21:42:34
初めまして、西澤と申します。切り絵作品拝見しました。どれも素晴らしいですね。本当に精巧できれいです。当方、市川市に居住していることもあり、本ホームページに記載されている、地元ゆかりの「関東名所図会 下総国府ノ台」の切り絵作品画像を個人使用させていただくことは可能でしょうか。よろしくお願いします。
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