切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 六十余州名所図会 阿波

2014年02月17日 | Weblog

「阿波」 鳴門の風波  (徳島県鳴門市)

阿波の国は粟(あわ)の生産地であったから、その名を残し、その「あわ」への路であったので「淡路(あわじ)」となったと言われている。阿波の北部にある鳴門は淡路への交通の要所として栄えたところで難所でもあった。鳴門のうずしおは、阿波の国の名所でもある。昭和60年(1985)に開通した大鳴門橋は、徳島市大毛島孫崎と淡路島門崎とを結ぶ。橋下には鳴門海峡が横たわり、迫力のある景観を呈している。

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渓斎英泉 蘭字枠江戸風景画 江戸不忍弁天ョリ東叡山ヲ見ル図

2014年02月09日 | Weblog

江戸不忍弁天ョリ東叡山ヲ見ル図

 不忍池の中島に祀った中島弁財天社は、周囲の蓮池とともに名所絵の好対象となっている。しかしそのほとんどが、上野山下側から、右に東叡山を配し、中景に岸から島に通じる道と弧状の石橋を置いて、本郷台の方を遠望する図取りとするのが定石である。英泉のこの図も先例を踏襲している。しかし当図には、採蓮の小舟を浮べ、池中の浅瀬に立て札や杭を配するなど、実景描写の趣が濃い。また上野の森の樹葉の描法、近景の家屋の屋根に施した線条など、銅版画風がうかがわれる。さらに遠方の白雲なども含め、一体に洋風表現がほかの図よりも強い。

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広重 隷書版東海道六十三次 亀山宿

2014年02月03日 | Weblog

亀山宿」  (三重県亀山市

東海道46番目の宿場町。東の端・露心庵跡から西の端・京口門跡まで、約2.5kmが亀山宿である。亀山は宿場町であるとともに、 亀山城の城下町としての顔も持っていた。そのため、見通しのきかない曲がりくねった複雑な道や坂道が多く、城下町らしい特徴的な町並みとなっている。宿場は栄えていたが、藩領内に幕府直轄の宿場が置かれた事で、参勤交代で通る大名達は亀山宿に宿泊するのを遠慮したと云われていた。

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