切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 江戸名所百景 亀戸天神境内

2015年06月14日 | Weblog

亀戸天神境内

亀戸天神は、九州太宰府天満宮の神官だった、菅原道真の末裔、菅原大鳥居信祐が、正保三年(1646年)、道真ゆかりの飛び梅の枝で天神像を刻み、亀戸村に元々あった天神の小さなほこらにご神像を祀ったのが始まりで、天神様を篤く信仰していた四代将軍家綱が、鎮守の神様として祀るよう、現在の社地を寄進、寛文二年(1662年)10月25日に、太宰府の社にならい、社殿、回廊、心字池、太鼓橋などを営み、以来約350年後の今日まで東国天満宮の宗社として崇敬されている。此の画には初摺りと後摺りがある。

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広重 六十余州名所図 出羽最上川

2015年06月05日 | Weblog

出羽最上川月山遠望」 (山形県最上郡戸沢村)

出羽の国名は、鳥の羽毛をこの国の貢物としたことより名づけられたという。最上川は川幅が広く、ゆったりした流れの趣からして、この絵は酒田近辺より描いた景色といえよう。出羽三山(月山、湯殿山、羽黒山)のなかで月山は一番高く、中央に聳える高山がそれであろうか、古来修験道の霊山として著名である。正面向きと横にすすむ帆船、筏などを組み合わせて平凡になる画面にアクセントをつけている。

松尾芭蕉は『奥の細道』で次の句を詠んでいる。

  五月雨をあつめて早し最上川
  雪の峰幾つ崩れて月の山
  暑き日を海に入れたり最上川

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