切り絵

浮世絵を切り絵に

溪斎英泉 木曾街道 板橋之駅

2021年01月23日 | Weblog

「板橋之駅」

日本橋から二里半の板橋宿は、中仙道一番目の宿場で、街道の両脇に長々と家が建ち並び、南北十五町(約3km)にも及んだ。飯盛女郎も多く、宿揚は賑わっていた。この絵では繁華な宿場を感じない、巣鴨寄りの入り口付近の様子をみせ、馬に草鞋を履かせる風俗などを前面に捉えている。人物描写に比べて馬が少々小さいのが気にかかるが、腰を曲げて客に声をかける駕籠舁きの姿態など、英泉は人物の配合に変化をもたせている。

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木曽街道 日本橋 雪之曙  英泉

2021年01月13日 | Weblog

木曽街道六十九次は渓斎英泉と歌川広重により描かれた。表記には前者.英泉は「岐阻街道、岐岨街道、支蘓路ノ驛、木曾道中、木曽路驛、岐阻路ノ驛」,等を使い、後者 広重は「木曽海道」の題名で連作し、江戸の日本橋から大津まで70枚で構成されている。

日本橋 雪之曙」 

日本橋を渡って南へ行けば東海道、北へ行けば木曾街道(中仙道)、両街道の起点である日本橋は江戸の中心で魚河岸がすぐ橋のたもとにある繁華な装いが描かれている。昇る朝日と威勢のいい庶民の息吹をもって始まるこの画面は、長い木曾路の出発点にふさわしい。

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行書版 東海道 品川

2021年01月09日 | Weblog

品川

行書版品川は、保永堂版の大名行列の様な凛々しさはなく、茶店で寛ぐ旅人と朝焼けの港が静的に描かれているだけで、よく見ると沖の舟の帆の受け方と茶店の暖簾の風向きは違うようだけど。

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一年前のブログ 保永堂版東海道 蒲原

2021年01月03日 | Weblog
 
東海道五十三次 蒲原
「蒲原」淋しい蒲原の宿場の風景、人影もまばらな夜の街道、音もなく深々と降る雪の情景は、更けてゆく雪の夜の静けさと雪明りを表現している。実は温暖な静岡県内でこの様に雪が降ることは......
 

 

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行書版 東海道五十三次之内 日本橋 曙旅立の図

2021年01月02日 | Weblog

行書版 東海道 日本橋 

保永堂版五十三次では大名行列の出立を描いたが、此処では庶民の旅立ちを描いている。「行書」といった気軽さがそのまま絵に出ている。「曙旅立の図」とあるように、のんびりとした旅立ちが、かえって爽快な朝を感じさせ、落ち着いた画面に成っている。天正十八年(1590)徳川家康の江戸入城後、江戸東部海岸を埋め立て、架橋した日本橋は、長さが約二十八間(50m強)あり、翌年諸街道に一里塚を設けるにあたり、ここを起点にした

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