切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 近江八景之内 堅田落雁 

2013年10月28日 | Weblog

「 堅田落雁 」 (大津市本堅田)

 堅田は琵琶湖西岸に位置し、古来から湖上交通の要地として知られている。画面左方に恵心僧都が創立したという浮御堂が描かれている。湖上に浮かんでいるように建てられているこの仏堂は、臨済宗大徳寺派の海門山満月寺である。堂内には千体の阿弥陀仏があるという。「矢橋に渡す舟に便すれば、堅田の礒に落鴈群りて」とあり、落雁とのかかわり合いを記す文もある。色紙形の内には「峯あまたこへて越路によつちかき堅田になびきおつるかりがね」とある。広々とした湖面と空を渡りゆく雁の群が相乗して静かな画面を構成している。

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広重 京都名所之内 八瀬の里

2013年10月02日 | Weblog

京都名所之内 「八瀬之里」

京都名所とそこで生活する人々に視点を置いたシリーズの一つである。八瀬の里の敦賀街道を柴木や花を京に売りに行く大原女を描く。広重は、諸国の名所や江戸名所の揃物を数多く手掛け、風景版画の一つの頂点を極めた。

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