切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 六十余州名所図 備前田ノ口海浜瑜賀山鳥居

2015年12月23日 | Weblog

備前田ノ口海浜瑜賀山鳥居」  (岡山県倉敷市児島)

備前の国 児島郡にある田の口は日比浦西二里半にある海村で小港をなしている。田の口より北一里に瑜賀山があり、ここには蓮台寺がある。瑜賀山下には宿屋五、六十軒が両側に立ちならび、坂路には仁王門銅華表(鳥居)等があった。鳥居は「明神鳥居」で、最上部の笠木とその下の島木に反りがみられ、岩上には亀腹の上に両柱が立ち、中央の貫が柱の両外面に出て、島木と貫の間には額束があるが何もかかれていない。

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広重 六十余州名所図会 遠江浜名湖

2015年12月15日 | Weblog

遠江浜名湖堀江舘山寺引佐之細江

浜名湖は淡水湖であったが、明応7(1498)年大地震にて海と一つになった。その地点を今切という。この今切とは反対に、浜名湖の奥深く東側に引佐(いなさ)の細江がある。この南岸が堀江である。細江は狭い入り江で、図中の遠方が浜名湖の中心部へつながって逆S字形に湾曲している。館山寺はうしろに山を控え、この引佐の細江を眼下にみて、浜名湖の勝景の一つにかぞえられている。

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広重 六十余州名所図会 伊予西条

2015年12月03日 | Weblog

伊予西条」  (愛媛県西条市)

西条は松平家が藩主となり明治までの200年間、松平3万石の城下町として栄えた。中央左に三層の城が建ち並んでいるが、実際にはこのような立派な城ではなく、陣屋のような規模のものだったと言われている。背景の山は標高1982mで西日本最高峰の石鎚山である。画面手前に帆を描くことで、舟からの景色であると想像できる。

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