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小奈木川の中ほど、小名木川橋の北詰あたりに、名木「五本松」があった。古松が五本並んでいたことからの通称で、月見の名所として有名で地名ともなった。しかし享保17年の資料によると、一本だけ残してほかは枯れてしまったと云われ、此の図にも一本しか描かれていないが、複雑に曲がった枝ぶりが見事である。小名木川は隅田川と中川を結ぶ川で、手前の乗合船は深川と行徳の問を行き来した。船上にはさまざまな客の姿が見え、川の水で手ぬぐいを湿らす姿など、生活感があふれていておもしろい。ちなみに江戸から行徳へは約22キロあり、船で半日かかったという。現在は、近隣に架けられた橋のたもとに、江戸時代を懐かしみ、新たな五本松が植えられている。
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