切り絵

浮世絵を切り絵に

木曽海道六十九次 八幡

2021年08月25日 | Weblog

八幡

千曲川を間にはさんだ塩名田と此の八幡の両宿は、中仙道のなかでも最も距離が短い。約3kmの道程で、歩いても50分程度である。描かれている場所は八幡から望月へ行く途中の百沢付近と言われ、現在は灌漑用水の流れに成っていると云う。幕末の調査によると、八幡宿は143健の戸数で男372人、女347人で田より畑が多く、男は藁細工に励み女は主に木綿織を副業としていた。大きな籠を背負う子供や、鍬を持つ農夫を家路につく、のどかな侘しさが漂う。

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2021年08月22日 | Weblog
 
東海道五十三次 宮
「宮」 名古屋熱田神宮の門前町という事から、「宮」と云う地名になったと云われている。伊勢参りの旅人も集ったので、大変賑わい、東海道の中で最大の宿駅であった。馬には神が降臨されて......
 

 

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木曽海道六十九次 塩なた

2021年08月17日 | Weblog

「塩なた」

秩父山地に源を発して、浅間山麓を囲繞し、小諸を中心とする佐久盆地と上田盆地を経て、長野盆地で犀川と合流する千曲川の河畔にひらけた塩名田宿渡し場を描く。渇水期の河原には、往時の渡し舟をつないだ石が今でも見える。裸や菰で身を包む船頭たちの姿態も面白いが、客のいない渡し場の風景は、寂しそうで、静けさのなかに哀れな風情さえ感じさせる。閑散とした茶店の描写と、一本の太い樹木が調和をとり、信濃路の旅情を感じる。

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2021年08月12日 | Weblog
 
東海道五十三次 鳴海
「鳴海」鳴海は鳴海絞り・有松絞りの産地として全国に名をはせていた。図は鳴海より約一里東に在る木綿に絞り染めをした浴衣の生地等を販売している有松の店を描いたもので、建物や樹木を暗......
 

 

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木曽道中 岩村田

2021年08月05日 | Weblog

「岩村田」

岩村田は現在の長野県佐久市に成る。シリーズ随一の異色作で盲人の喧嘩場を描き、英泉の体臭を最も発散させている作品である。七人の顔は百面相を見る様で、仁王のようなごつい顔もあれば、喧嘩を止める方にはやさし気な顔もある。座頭の官位が江戸時代にはあり、これらの官位の無い盲人も多くいて、三弦、箏、琵琶を弾く遊芸人の他には灸や按摩をする者が殆どであり、杖を頼りに笛を吹き客の求めに応じた。

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2021年08月02日 | Weblog
 
東海道五十三次 池鯉鮒
「池鯉鮒」現在は「知立」と書きますが、知立神社の池には明神の使いの鯉と鮒が多く住んでいるところから「池鯉鮒」となったと言われている。街道に沿った細長い宿駅で、毎年4月末から5月......
 

 

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