切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 名所江戸百景 びくにはし雪中

2017年10月29日 | Weblog

びくにはし雪中

びくにばしは、現在の京橋の下を流れる京橋川に掛かっていた。手前左側に「山くじら」と書かれた看板が、雪景色の中に置かれているが「山くじら」とは、猪の肉のことで別の名は牡丹肉と云った。他に鹿肉(紅葉肉)、馬肉(桜肉)も食べられていた。向かいには「○やき十三里」の看板があるが、栗(九里)より(四里)美味い薩摩芋を丸焼きにして売っていたので「十三里」と洒落た店名が付けられていた。

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広重 名所江戸百景 墨田河橋場のかわら竃

2017年10月23日 | Weblog

墨田河橋場のかわら竃

橋場の渡しは隅田川で最も古く、現在の白鬚橋付近にあった。浅草側には瓦や瀬戸物を作る今戸焼の竃が多く並んでいた。たち上がる煙はその窯から出たもので火事が多かった江戸では、瓦が延焼を防ぐため、重要な仕事でもあった。火を使うため水辺での竃が許可され、土を舟で運んでいたという。

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広重 六十余州名所図会 摂津 住よし 出見のはま

2017年10月15日 | Weblog

摂津 住よし 出見のはま

摂津国は、大阪府北部と兵庫県南東部を含めた地域をいう。東は河内、南は大和川をもって和泉に接し、北は山城丹波、西は播磨に至る地点である。住吉は畿内有数の古社といわれる住吉大社のあるところで、このあたりは東に低い山なみがあり、西は海に面して松原があり、古典的な美しい風景の地であっただけに、昔は風流人が多く遊びにきた地である。ここに住吉の献火高灯籠があって、鎌倉末期漁民が奉納したといわれるが、海上の標識となっていた。

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名所江戸百景 王子滝の川

2017年10月03日 | Weblog

「王子滝の川」

石神井川下流の滝野川の秋景を俯瞰的に描く。滝野川の東には飛鳥山、西には王子権現があり、四季を通じて行楽や参けい詣の人が多く訪れた。崖の上にある真義真言宗滝河山松橋院金剛寺は通称「紅葉寺」といい、紅葉の名所としてよく知られていた。下方にある洞窟は岩屋弁天で、右方には水量豊かな弁天の滝が見える。滝浴みをする男性や、休み小屋で休息をとる人物など、暮らしぶりが見える。

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