切り絵

浮世絵を切り絵に

五十三次名所図会(竪絵東海道)沼津

2016年11月28日 | Weblog

 「雪の沼津」

沼津には珍しい雪景色。遠景に雪に埋もれた愛鷹山と富士山が描かれている、手前に見える橋は木瀬川橋でしょう。一面雪景色の中を、供を従えた旅人が静かに橋を渡って行く。中央に大木を配して、くの字型に流れる青い木瀬川。川の両側に民家が見るが、どの家もみな竹で作った沼津垣で囲われている。沼津は駿河湾からの風が強く、吹きつける砂を避けるために発達したようだ。

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広重 名所江戸百景 猿わか町よるの景

2016年11月22日 | Weblog

猿わか町よるの景

猿若町は、浅草聖天町と浅草寺北谷の寺院にはさまれた所。天保十三(一八四二)年に老中水野忠邦が天保改革を行い、日本橋にあった芝居小屋をこの辺の鄙辺な場所に移し、歌舞伎の廃滅を策したが、浅草観音と吉原との間に位置したため、かえってにぎわった場所である。その芝居街の通りを、北東から西南へ見通した夜景図である。手前右手の櫓が森田座、中の櫓が市村座、遠方のものが中村座で、終演後の景況だが、月光による人物の投影を描いた風景である。

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広重名所江戸百景 品川すさき

2016年11月13日 | Weblog

品川すさき

目黒川の河口に位置し、風光明媚な地として愛された品川洲崎は、天王洲は兜島とも称された。中央に見える小さな嗣は洲崎弁天堂で、海上の島に祀られているため俗に「浮弁天」とも呼ばれ、寛永3年(1626)に沢庵禅師が弁財天を祀ったのが始まりといわれる。現在の利田神社にあたる。画面右端に架かる鳥海橋を渡ると、対岸には品川宿の料亭の一部が見える。品川は、旅龍などでにぎわった。上方右に台場、沖には弁財船が点在している。

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広重 名所江戸百景 大伝馬町ごふく店

2016年11月04日 | Weblog

「大伝馬町ごふく店」

大伝馬町の大丸呉服店の前に差し掛かった行列は「棟梁送り」という家の棟上げ後に 大工、左官などが棟梁を自宅に送る儀式である。現在でも家の棟上げに際しては地元の 氏神から神主を招いて、工事の安全や建物の息災を祈るが、行列の人々が担いでいるのは、その神事で使われた御幣や破魔矢である。

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