切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 東海道五十三次 原

2019年11月21日 | Weblog

「原」  

現在の静岡県沼津市にあたる。最も富士山が美しく見える所がこの地、原である。富士山の美しさと大きさが強調されており、画面の枠を飛び出している。右側に寄生火山愛鷹山を配し、湿地帯のような浮島ヶ原が広がり二羽の鍋鶴を取り入れた。女性とお供の男性連れた女主人の見返る姿も富士山の雄姿を強調したものと思われる。

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広重 東海道五十三次 沼津

2019年11月13日 | Weblog

「沼津」 

東海道五十三次の内で唯一の月景である。大きな満月が上がり、明るくなった狩野川沿いの道を親子の旅人と金毘羅参りの旅人が、沼津の宿場を目前に歩いている。背中の天狗を拝んだ人々からお賽銭を集め、本人に代わって金毘羅にお参りをする代参の一種である。旅人の宿を前にした安堵感が月明りの中で夜の眠りにつきはじめる林の描き方などから伝わる。

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東海道五十三次 三島

2019年11月05日 | Weblog

三島

三島宿は箱根越えをする旅人で賑わった宿駅であった。朝霧の中、三島神社の前を行く旅人と駕籠に乗る人物、馬に乗る人物を描き、鳥居・人家・遠くの旅人などは線を用いず、ぼかしの濃淡だけで奥行きを出している。三島大社は頼朝が源氏再興を祈願した事で知られる。「箱根八里」は小田原―三島間を指す。

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