切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 近江八景之内 瀬田夕照

2013年11月23日 | Weblog

「瀬田夕照」

 琵琶湖の南端の町瀬田は、湖から流出する瀬田川の左岸にあり、対岸の大津との間に瀬田橋が渡されている。これは「長橋」または「唐橋」といわれ、古来京都での戦の要地であったため、戦場となるたびに取り払われたり焼かれたりした。近江盆地の約半分を占める日本最大の湖琵琶湖(面積六七四平方キロ)を広く上方に、そして長橋を中央に描く。ここよりはじまる瀬田川は、宇治川となり、京都府との境の山地では急流をなし、大山崎付近で桂川・木津川と合流し、果ては淀川となる。

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海道五十三次行書版水口

2013年11月13日 | Weblog

行書版「水口」  (滋賀県甲賀市水口町

「広重の行書版」左の障子に「木賃宿」と書いてあります。木賃とは木銭とも言い、薪代(まきだい)のことです。旅人は木賃を払えば、ここに宿ることが出来ました。彼らは買った薪で湯を沸かしその中に持参した「干飯」を浸して食べました。寝具の備えは無くむしろの上でゴロ寝・・・
この木賃宿は、お金のない・旅芸人・巡礼者などに使われました。水口宿はかつての城下町だけあって、意外と開けた町でした。中世には、「市」がたち、「水口市枡(みなくちいちます)という独自の枡も用いられていたとか。近くに近江鉄道本線が走り最寄駅の「水口石橋駅」前には、曳山をかたどったモニュメントが私達を迎えてくれます。毎年4月20日に水口神社で開かれる春祭りには、十六基の曳山が街を練り歩き祭りを盛り立てます

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