切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 六十余州名所図会 佐渡 金やま

2018年07月22日 | Weblog

佐渡 金やま

時代劇などで佐渡に流された罪人が働かされているという印象の強い「佐渡金山」。江戸時代が始まったばかりの1601年に金脈が発見され、日本最大の金山として周辺の町も大変栄えた。平成の最近まで採掘が続けられていた。佐渡金山の副産物ともいえる掘り出した土は酸化鉄を含んだ赤土で、江戸後期にはその土を陶土にした焼き物「無名異焼」が始まり、佐渡を焼き物でも有名にした。遠景に見える山は、佐渡最大の「金北山」である。

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広重 六十余州名所図解 長門 下の関

2018年07月10日 | Weblog

「 長門 下の関」

本州の最西端にある下関は、関門海峡を挟んで九州に繋がる。古くから海上交通の要として機能し、輸送船の寄港地として「西の浪華」と呼ばれるほど繁栄していた。停泊中の輸送船とそれを珍しそうに近づく猪牙船が描かれている。中央上の小島は、宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘をしたことで有名な巌流島である。

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広重 六十余州名所図会 尾張 津嶋 天王祭り

2018年07月01日 | Weblog

 尾張 津嶋 天王祭り

日本三大川祭りのひとつとされている「津島天王祭り」は、愛知県津島市に500年以上も伝えられてきた歴史あるお祭りでる。数ヶ月にも渡る行事、儀式のクライマックスが「宵祭」で、暑さ厳しいこの時期、毎年7月の第4週に行われる。提灯を山形に飾り立て点灯した「だんじり船」が天王川を渡る美しさは、織田信長や、豊臣秀吉らにも愛された。提灯を提げる竹の長さは一丈(約3m)もあり、ろうそくの火が灯った提灯を巻藁に突き刺し固定するのは熟練の技がいる。1年の日数の提灯(現在は400個)を半球状に飾り真ん中には「真柱」が立っている。真柱には一年の月数を表す12個の提灯を提げ閏年には13個取り付けられる。これは旧暦の閏年は13ヶ月あったことに由来している。広重のこの図では少し違う所が有る様だ。

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