切り絵

浮世絵を切り絵に

北斎 富嶽三十六景 信州諏訪湖

2019年06月27日 | Weblog

信州諏訪湖

 夕暮れの諏訪湖を描いたものであろう。画面中央には、祠と対象的にのびる樹木二本が大きく描かれている。どの地点であるのかは明らかでないが、中央部分に大胆に樹木を描くという構図は、他でもみられる発想である。藍を基調とした画面からは、平穏な一日の終わりが違和感なく表出されている。広々と湖水を描き、左手に高島城のある岬と、遠くなった富士を遠く見せる。

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東海道五十三次 品川

2019年06月20日 | Weblog

「品川」

東海道五十三次の最初の宿場は品川である。当時、吉原が北楼といわれたのに対し、品川は南の遊里であった。早朝から開いている簡易な食堂で女性が客を待ち、また料亭などが軒を連ね、旅人が立寄りたくなるような街道の様子が描かれている。朝焼けの品川の海の白い帆の爽やかさ。往来は大変多かった。庶民が土下座をしている前を大名行列のしんがりが通り過ぎて行く。品川は商港としても構成されていた為宿駅として栄えた。

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広重 名所江戸百景 昌平橋聖堂神田川

2019年06月08日 | Weblog

「昌平橋聖堂神田川」

画面の下、欄干が見えているのが昌平橋で、白い土塀が儒学の学問の中心となった湯島聖堂である。「昌平」は孔子の故郷の地名が由来となっている。周囲は神田川の開削で渓谷が形成されたが、おかげで風光明媚な場所になった。中央が神田川で下流側から見ている。手前の欄干が昌平橋、上に見える坂が昌平坂で、聖堂の壁は見えているが聖堂は林の中で,両岸の土手の傾斜はかなり強調されて画かれている。

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広重 東海道五十三次 日本橋

2019年06月02日 | Weblog

「日本橋」

江戸から京都へ向かう東海道の起点である日本橋。此処より京都までは124里半(492km)ある。明六ツに参勤交代の大名行列が橋を渡って来る。一方で魚を天秤棒で担いだ一団が、向こう岸にあった魚河岸から仕入れを終え、行商に出かける早朝の日本橋の活気が伝わってくる。築地の前身である魚河岸は、かつて日本橋のたもとにあった。

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