切り絵

浮世絵を切り絵に

六十余州名所図会 佐渡

2023年09月29日 | Weblog

「佐渡」 金やま

日本海に浮かぶ佐渡島の金山は金銀を産出し、幕府のあった江戸まで航路で運んで発展した。特に、金の産出は幕府の財政を助け、慶長6年が産出量の最盛期であったがその後も長く幕府を支え続けた。画面では、3つの坑道があり、右から風廻し口、四つ留口、大切口と呼ばれていた。坑道から流れる水は、湧き出た地下水で、この水を汲み上げて外に出すのは大変な重労働であった様だ。

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2023年09月23日 | Weblog
 
木曾海道六十九次 武佐
「武佐」中仙道は近江路にはいいて。近江盆地の緑野を進み、足取りも軽やかになる。此処まで来ると琵琶湖に流れ込む水を描く事が多くなる。武佐宿を出て暫く行った処の日野川が描かれ......
 

 

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六十余州名所図会 越後

2023年09月20日 | Weblog

「越後」 親知らず

親不知は、新潟県糸魚川市青海から市振までの10kmに及ぶ海岸線にあり、断崖が海に落ちると形容されるほど高く険しい。旅人にとっては難所の一つであった。本図では荒れ狂う海を画面下半分、絶壁の岩肌を画面上半分に据えている。その間を旅人が通行しているが、何時、波にさらわれてもおかしくない緊張感が伝わってくる。

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2023年09月14日 | Weblog
 
木曾海道六十九次 恵智川
「恵智川」「むちんはし」「はし銭いらず」の標柱が橋の畔に立っている。橋の修理費などは徴収されるが此処は仮橋の為に銭は取らなかったようだ。恵智川宿は高宮宿でも分かる様に、此......
 

 

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六十余州名所図会 越中

2023年09月09日 | Weblog

「越中」 富山船橋

富山湾に続く神通川は、川幅が広く流れが急である。対岸に橋を渡すのが困難であったが、北陸街道の発展により橋の需要が高まり、船橋が架けられた。船橋は、数十隻の船を鎖でつなぎ両岸の大柱に縫い付けて造られる。鎖の真ん中には錠がしてあり、洪水の時には錠を外して橋を左右に分解させたと言われている。本図では、50を超える船が弧を描くように浮かび、両岸の巨岩に結び付けられてある。何とも珍しい橋であるが、力学的な美しい曲線(カテナリー曲線に近い)が見事です。

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2023年09月06日 | Weblog
 
木曾海道六十九次 高宮
「高宮」背丈にあまる大きな荷を背負っている二人の女性は、高宮宿の産物に関係のある高宮布が一杯に詰まっているのであろう。橋梁の残骸であろうか、橋桁だけが描かれているのは、河......
 

 

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六十余州名所図会 能登

2023年09月03日 | Weblog

「能登」瀧ノ浦

能登半島は富山湾と日本海に挟まれた突端の半島で、富山湾側を内浦、日本海側を外浦と呼び、対称的な風景が見られる。本図は、日本海側の景色で、荒々しく浸食された奇岩が描かれている。奇岩の下は波に抉られて高さ15m、幅6mの洞門を作っており、非常にダイナミックな表情を見せている。

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