切り絵

浮世絵を切り絵に

木曾海道六十九次 中津川(雨)

2022年03月17日 | Weblog

中津川

中津川の作品は、晴雨の両景二種類ある。中津川宿の遠方には晴れ間が次第に見えてきたのであろうが、まだここでは雨が重く冷たく降りしきり、雨合羽に身を包んだ旅人は、容赦なく降り注ぐ雨をじっと身に受けて、ただ先を急いで歩んで行く。白鷺がこの重苫しい雰囲気に、わずかながらの飛翔の動きをみせている。間断なく降る雨足を表し、木曾路の雨の旅情を感じさせる。


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