診断機 修理 アレコレ

BABYMETALをこよなく愛すポンコツ整備士の修理日記

H14 日産マーチ 厄介な修理

2012-06-25 19:09:00 | 修理

H14年 BK12マーチ

キーをひねってもセルモーターが回らないという去年11月から引きずってる車両です。

うちで2回ほど預かるも、一切症状が出てくれないので現象が現れた時に連絡をくださいと申してありました。ちなみにIGスイッチは交換済みです。(接点がスパークしてたのでこれだと思い込んでました。)

そして先週木曜日、朝早くに連絡があり、F3-Gを持って引き取りに伺いました。デジカメを持っていかなかったので写真は無いのですが、セルを回したとき、メーターパネルは消灯、診断機ではIG信号ON、ニュートラル信号ON、セルモーターの入力信号OFF、という状態です。

1 ようやく一つの突っかかりができたので、資料をそろえます。ちなみに工場へ引き上げてから納車まで、まったく症状の再現がありませんでした。

Cimg2183 関係ありそうな資料をバカスカ印刷してたら30枚ほどになりました。

先に結果を書きますと、原因の特定はできませんでした。もっと頻繁に症状がでてくれれば追いかけられるのですが・・・

2 いちばん怪しいとにらんでたIPDM内のセルリレーですが

Cimg2164_2 基盤組み込みで点検、交換不可・・なんじゃそりゃ!

配線図取るかと思いきや

Photo ダメじゃん・・・そもそもセルリレーの点検方法が無い・・・

日産にたずねたところ、過去に1例だけ似たような車両があり、その時はやはり特定には至らず、CPU、BCM、IPDMを交換して暫く乗ってもらい、再現が無くなったとのこと

金額は十数万~となりそう、とはいえ特定もせずにむやみやたらに交換はできません。

最悪20万近くの修理になるかもしれないと申し入れたところ、そこまでお金掛けるような車じゃなく、おいおい廃車の方向で検討するようです。

原因を突き止める事ができなくて悔しいです。