KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

さようなら、トノバン。

2009-10-18 23:55:19 | 音楽

 今年だけで、この手の記事はもう何回書いたことか・・・。書くたびに、自分の記憶の浅はかさと、こんな事まで書いて良いんだろうかという不安がよぎるのだが。

 ・・・ニュースでも報道されているが、音楽家・加藤和彦氏の逝去はそれこそショック以外のなにも思い浮かばなかった。サディスティック・ミカ・バンド(以下SMB)も期間限定ながら復活したし、アルフィー坂崎氏とのユニット「和幸」も成功している。常に日本のロックシーンの最先端をひた走っていた加藤氏に、何が起きたのだろうか?

 「もう何もすることがなくなった」と残しているそうだが、今の音楽界は、本当に彼を必要としなくなったと、思いこんでいたのだろうか?

 フォークルの「帰ってきたヨッパライ」「イムジン河」「悲しくてやりきれない」に、SMBの「タイムマシンにおねがい」「黒船」「塀までひとっとび」。北山修との「あの素晴らしい愛をもう一度」は小学校でも習ったな。ぼくはみんな好きだ。あまり知られていないが、かの「ベンチャーズ」のアルバムプロデュースもしていたっけ・・・。

 今も飽きられずなお歌い続けられ、日本全体に浸透した音楽はなかなかないと思う。逆に、今の日本音楽、J-POPと呼ばれるものは、季節が変わるたび、いや、週が変わるたびにどんどん新しい曲が作られ、それ以上のスピードで廃れていく(わずか二年前の曲を”懐メロ”と呼んでいた某ランキング番組には閉口させられた)ような気がする。だからさすがのぼくでも毎日湯水のように音楽を聞いていないとたちまちついていけなくなる。

 もしかすると、そんな現在の音楽状況に、加藤氏もだんだんついていけなくなったのかもしれない・・・もちろん、勝手な想像ですが。

 だいぶ前に、SMBが木村カエラを迎えた東京公演のDVDを観た。付属DVDに、レコーディング合宿のシーンもあったが、音楽を作っていきながら、途中でトノバンが居なくなったかと思えば、台所で手料理をメンバーに振る舞ったり、幸宏さんに釣りの手ほどきを受けたりと(当時まで加藤氏は釣りの経験がほとんどなかったという)、ひじょうに楽しく過ごされた様子だった。2年後の出来事など、まったく想像できません。

 それだけに、今回の件については、非常に残念無念、としか言葉がでてきません。

 ご冥福をお祈りします。

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