KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

映画の別バージョンに思うこと

2017-02-21 23:07:32 | 映画
「この世界の片隅に」。全国で拡大上映が続いていく中で、青森のある劇場では、手配ミスから、正規品と違う、最終バージョン「に近い」フィルムを誤って送ってしまい、それを1月半にわたって上映していたという。

 映画を何度も見に行ったという観客から、わずかな絵の違いに気づき、監督に質問したことから発覚したのだそうだが、「別バージョンが見られて羨ましい」と思うか、「監督の意図しないバージョンを公開したのはやはりよろしくない」と思うか。

この判断はブログを読んで下さる皆様にお任せすることとして、今回は、前々から思ってたことを書こうと思う。

ふつうの映画なら、2時間近い中に、監督の意図した物語、映像、音楽を付けて見る人に楽しさ、時に喜怒哀楽を奮起させるような感動を与えるよう、細心の努力を払われていることと思う。が、たいがいは1つの物語の流れしかなく、小規模な公開であろうと、全国であろうと、同じ映像、音楽、物語であれば、同じ感動(人によって違うかもしれないが・・・)が得られるだろう。で、ここで何が言いたいかと言えば、

「映画館ごとに、ちょっとづつストーリー、エンディングが異なる映画」があってもいいんじゃないかということ。ゲームではよくあることだろうけど。

たとえば、サスペンスを扱った映画ならば、ある映画館ではAという人物が犯人だった、というのに対し、別のところではBが犯人だ、いやCだったよとか。また、最近はやりの恋愛モノだと、ある映画館では恋人同士がハッピーエンドを迎えたのに対し、別のところでは悲しい結末が・・・。

といったぐあいに、場所によって映像も見る感動も全く異なり、全部を知るには数件ハシゴしないと理解できない・・・とか。という意味では、長い映画を前編、後編で時期を分けて見せるのとは少し違うと思う。

で、究極は、全国公開映画で、ある1映画館だけに、他と少し物語の異なる映画(特別バージョン、とか、シークレットバージョンなんていうのだろうか?)を予告なしで公開し、日や時間を変えて、劇場も変えて公開する。昨日見た映画が今日見たら少し違っていた、同じ映像を見たはずなのに何かが違うこの違和感、不思議さ・・・ロールプレイングゲームでコマンド選択を一つを変えただけで全く違う物語を進む、というのをフィルムでできれば、映画館への客足もまたさらに伸びるのではないかな、と。

ただ、注意することとしては、それがどちらも「監督の意図した」映画でなければ成立しないことと、そもそも物語自体が面白くないことにはオハナシにもならないけれどね。

誰かやってくれないか、それともそういうのが既にあったりするのかな?
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