KCF的徒然草

KouChan's Factory管理人の心の叫びor反省文

たかされ技術倫理

2006-03-03 01:09:02 | 日記・エッセイ・コラム

今日は仕事中に見つけた、このコラムの感想をば(先に読んでいただけると後の話がわかりやすいと思う)。

 「技術倫理」という言葉をこのコラムで初めて知ったわけだけど、よくよく考えたら、これは当たり前のことであって、逆に今までなかったのが不思議でならない。最近の○イブドア事件や、耐震強度偽装事件、ちょっと前に問題になった、少女による母親毒殺未遂など、違法スレスレ、あるいは明らかに法を反した行為も「バレなければ」平然とやってのけたわけだから。科学技術が隆盛する反面、倫理が蔑ろにされている事例をみて、技術畑で生きている自分として大変かなしい。

 コラムの中では、科学=「正義」の代表格として、鉄腕アトムの「お茶の水博士」が登場し、その後、仮面ライダーの「ショッカー」の登場で科学=悪という図式ができた、と述べている。もちろん、それぞれのマンガには描かれた当時の時代的背景が色濃く反映されていて、「鉄腕アトム」は、高度成長期が順調に発展した未来の理想世界が舞台で、「仮面ライダー」は当時の公害問題、原発建設反対運動などが背景にある。どちらに影響されたかによって、科学の捉え方が変わってくるのは致し方ないとして、少なからず科学技術の恩恵を受ける今の私達の現状は、はたしてどちらの世界に近いだろうか?

 IT技術が進歩し、今やパソコン1台あれば、メールや情報収集はおろか、買い物から株取引までなんでも出来てしまう。それをいいことに、「顔や名前さえ出なければ何やったってかまうもんか」といって匿名で掲示板に悪意ある文章を書き込んだり、ネットオークションでの商品が来ない、お金が来ないといったトラブル、ウィルスメールを開いてしまって機密情報がネットで公開・・・。そんなニュースが起きるたび、「倫理」はどうなっているかと嘆くキャスターが多いが、では、倫理、道徳はどうやって身につけるのか?

 ぼくが小学、中学生の頃は授業に「道徳」はあったけれど、ほとんど行われなかったと思っている。だいたいクラス会議か、他の遅れている授業か、あるいは外で遊んでいただけかもしれないが、覚えていない。そんな中でどうやって道徳、倫理を身につけたのか?幸か不幸か、ぼくの場合、両親が躾に関して厳しい方だったので、「これはやっていい、これはダメ」というのを小さい頃から事細かく言われていたし、小遣いも少なかったせいもあるが、モノを買うことを「我慢」する事に慣らされていた。あとは図書館で本を読んだり、小説を読んだり、ブログを書いてみたり・・・。すこし話が脱線したが、そうやって少しずつ「学習」していったわけで、要は自分の中の「良心」が物事の全てを決める、これに尽きると思うのだが。

みなさま(特に技術系のみなさま)はどのように考えますか?

コメント
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