今日はこれを書かせて欲しい。
紹介するCDはジャズ歌手 エラ・フィッツジェラルド(1918-1996)のアルバム「MACH THE KNIFE」。クルト・ワイルの「三文オペラ」を知っている方なら、その中の曲と言うことは承知かもしれない(ぼくは全然知らないが)。1960年、ベルリン公演の模様を録音したもので、彼女は表題の曲をここで初めて歌ったそうだが、聴衆に大変ウケが良かったそうだ。
どのくらい凄かったのか、実際に聴いてみる。静かに始まるオープニングから、徐々にスイングが盛り上がり、そのうちヒートアップ。ボビー・ダーリンやルイ・アームストロングの名を出して詞も換え、ついにはアームストロングのモノマネ(!?)まで飛び出す。聴衆はそのたびに拍手喝采。そのまま続けて「How High The Moon」へ続く。こちらも途中からヒートアップし、歌も演奏もアドリブ&スキャットで激しいバトル(?)を5分近くにわたって展開する。そして終わった後の聴衆からの鳴りやまぬ拍手・・・。
この最後2曲だけでもスゴイのだが、もちろんアルバム全体通してこんな感じだったのだから、もっとも大成功した公演だった、と言うのも頷ける。これ以上ムダに長い文章書くよりは、一度聴いてもらったほうがいいかも、ということで、ここで筆を置くことにする。聴いてみたい人は、大型CD店へ今すぐGO!