10月7日に発生した第6航空団のF-15Jの増槽部品脱落のインシデントは波紋を呼び、
残念なことに10月30日に予定されていた小松基地航空祭の中止も決定してしまいました。
楽しみにしていたファンの皆さんはもちろんですが、小松の地元にとっても
航空祭の中止は大打撃です。ホテルはほとんど満室だったのにキャンセル、
基地内外でイベントや出店を予定していた企業や商店、団体もすでに仕入れや
さまざまな準備を進めていたはずです。
とはいえ地上に落下したにもかかわらず人的被害などがなかったのは不幸中の幸いで、
やはり今後のためにもきちんと原因を究明する必要はありそうですから、安全のためにも
そうした作業が今後スムーズに進むことを願いたいものです。
このインシデントを受けて、今週末10月16日に航空自衛隊百里基地で開催される
自衛隊記念日行事「航空観閲式」でもF-15の飛行が見合わされることが発表されました。
地上展示やタキシングなどには登場するようですが、航空観閲式で主力戦闘機が
飛ばないというのはきわめて異例なこと。東日本大震災での災害派遣で
自衛隊が一般的にもクローズアップされているなか、この決断も難しいものだったでしょう。
ちなみに10月2日の築城基地航空祭でついにアクロ展示を再開させたブルーインパルスも
もちろん航空観閲式には参加します。
築城では思ったように天候回復しなかったことから第4区分での展示飛行となりましたが
(こちらは次号12月号の巻頭でご紹介予定です)、百里では垂直系のアクロが
全面的に行なわれることを期待したいものです。

航空観閲式ではブルーは限られた時間の展示飛行となるため、“描きもの”など
一部の課目を除いた“百里スペシャル”が披露される予定となっています。
しかし今回のF-15のフライト見送りを受けて、ブルーインパルスの展示飛行が
フルサイズの第1区分となる可能性もあるかもしれません。
そのあたりは当日のお楽しみ、といったところでしょうか。
とはいえ、航空観閲式は政府関係者や海外のゲストなどを中心とした招待者行事なので、
われわれ一般のファンは基地の外から眺めるだけなのですが…。
なお、ブルーの航空観閲式以降の予定も以下のとおり発表になっています。
11月3日(祝)入間航空祭(入間基地/埼玉県)
11月13日(日)防衛大学校開校記念祭(防衛大学校/神奈川県)
11月23日(祝)芦屋基地航空祭(芦屋基地/福岡県)
11月27日(日)岐阜基地航空祭(岐阜基地/岐阜県)
12月4日(日)新田原基地航空祭(新田原基地/宮崎県)
12月11日(日)エアーフェスタ2011(那覇基地/沖縄県)
アクロ解禁となった今後のブルーの展示飛行にもご注目ください。
さて、航空観閲式の総合予行が百里で行なわれていた10月9日、千葉県の
海上自衛隊館山航空基地ではヘリコプターフェスティバル in TATEYAMAが開催されました。
館山は海上自衛隊第21航空群のヘリコプターが配備される基地。
フェスティバルは航空自衛隊の航空祭と比べれば戦闘機も飛ばないし、地味なものです。
でも航空観閲式の総合予行に参加した同航空群のSH-60J/KとUH-60Jが百里から帰投後に
基地上空を編隊航過、その後救難展示や機動飛行を派手に行ない、会場は
大いに盛り上がりました。


このほかにも午前、午後ともSH-60K、UH-60Jを使用した体験搭乗が続き、夕方には
各機地に帰投する外来展示機が派手なフライパスをするなど、雰囲気は最高。
会場の混雑具合も空自戦闘機基地とは比較になりませんし、豪華な商品が用意された
スタンプラリー、隊員さんたちの非常に温和な対応などなど、全体的に
気持ちのいいイベントでした。
もちろんブルーインパルスが飛んで、戦闘機が迫力の機動飛行を見せるメジャーな
航空祭も楽しいですし、空自のほとんどの航空機が一堂に会する航空観閲式も特別ですが、
こんな海自や陸自の航空祭には、またそれらにはない魅力があります。
今後も立川(10月23日)、小月(10月23日)、丘珠(10月30日)、明野(10月30日)など、
各地でさまざまなイベントがありますので、ぜひ出かけてみてください。
残念なことに10月30日に予定されていた小松基地航空祭の中止も決定してしまいました。
楽しみにしていたファンの皆さんはもちろんですが、小松の地元にとっても
航空祭の中止は大打撃です。ホテルはほとんど満室だったのにキャンセル、
基地内外でイベントや出店を予定していた企業や商店、団体もすでに仕入れや
さまざまな準備を進めていたはずです。
とはいえ地上に落下したにもかかわらず人的被害などがなかったのは不幸中の幸いで、
やはり今後のためにもきちんと原因を究明する必要はありそうですから、安全のためにも
そうした作業が今後スムーズに進むことを願いたいものです。
このインシデントを受けて、今週末10月16日に航空自衛隊百里基地で開催される
自衛隊記念日行事「航空観閲式」でもF-15の飛行が見合わされることが発表されました。
地上展示やタキシングなどには登場するようですが、航空観閲式で主力戦闘機が
飛ばないというのはきわめて異例なこと。東日本大震災での災害派遣で
自衛隊が一般的にもクローズアップされているなか、この決断も難しいものだったでしょう。
ちなみに10月2日の築城基地航空祭でついにアクロ展示を再開させたブルーインパルスも
もちろん航空観閲式には参加します。
築城では思ったように天候回復しなかったことから第4区分での展示飛行となりましたが
(こちらは次号12月号の巻頭でご紹介予定です)、百里では垂直系のアクロが
全面的に行なわれることを期待したいものです。

航空観閲式ではブルーは限られた時間の展示飛行となるため、“描きもの”など
一部の課目を除いた“百里スペシャル”が披露される予定となっています。
しかし今回のF-15のフライト見送りを受けて、ブルーインパルスの展示飛行が
フルサイズの第1区分となる可能性もあるかもしれません。
そのあたりは当日のお楽しみ、といったところでしょうか。
とはいえ、航空観閲式は政府関係者や海外のゲストなどを中心とした招待者行事なので、
われわれ一般のファンは基地の外から眺めるだけなのですが…。
なお、ブルーの航空観閲式以降の予定も以下のとおり発表になっています。
11月3日(祝)入間航空祭(入間基地/埼玉県)
11月13日(日)防衛大学校開校記念祭(防衛大学校/神奈川県)
11月23日(祝)芦屋基地航空祭(芦屋基地/福岡県)
11月27日(日)岐阜基地航空祭(岐阜基地/岐阜県)
12月4日(日)新田原基地航空祭(新田原基地/宮崎県)
12月11日(日)エアーフェスタ2011(那覇基地/沖縄県)
アクロ解禁となった今後のブルーの展示飛行にもご注目ください。
さて、航空観閲式の総合予行が百里で行なわれていた10月9日、千葉県の
海上自衛隊館山航空基地ではヘリコプターフェスティバル in TATEYAMAが開催されました。
館山は海上自衛隊第21航空群のヘリコプターが配備される基地。
フェスティバルは航空自衛隊の航空祭と比べれば戦闘機も飛ばないし、地味なものです。
でも航空観閲式の総合予行に参加した同航空群のSH-60J/KとUH-60Jが百里から帰投後に
基地上空を編隊航過、その後救難展示や機動飛行を派手に行ない、会場は
大いに盛り上がりました。


このほかにも午前、午後ともSH-60K、UH-60Jを使用した体験搭乗が続き、夕方には
各機地に帰投する外来展示機が派手なフライパスをするなど、雰囲気は最高。
会場の混雑具合も空自戦闘機基地とは比較になりませんし、豪華な商品が用意された
スタンプラリー、隊員さんたちの非常に温和な対応などなど、全体的に
気持ちのいいイベントでした。
もちろんブルーインパルスが飛んで、戦闘機が迫力の機動飛行を見せるメジャーな
航空祭も楽しいですし、空自のほとんどの航空機が一堂に会する航空観閲式も特別ですが、
こんな海自や陸自の航空祭には、またそれらにはない魅力があります。
今後も立川(10月23日)、小月(10月23日)、丘珠(10月30日)、明野(10月30日)など、
各地でさまざまなイベントがありますので、ぜひ出かけてみてください。
流石、60Kの開発の係わったテストPであり、211飛行隊長のT2等海佐のフライトには脱帽です!!
また、「しらせ」の艦載ヘリであるCH-101や新型の掃海ヘリMCH-101も外来機として参加しておりましたね。本当に、充実した内容の航空祭を久しぶりに堪能した次第です。
>かつひこさん
毎度のことですが本誌(航空ファン)や本ブログで政治的な批評を大々的に交わすつもりはありません。ただ東日本大震災への災害派遣で労力を費やしたなか、結果的には航空観閲式をやることになったわけで、多くの人材と準備期間をかけた結果がこのようなものだったのは、天候の意味からもF-15のインシデントの意味からも残念ではあります。マスコミの報道がF-15の不参加のみを大きく採り上げた内容になってしまったのには、自衛隊側の対応もあるのかもしれませんが、なにかもう少しアピールすべきこともあったのではないかという違和感も多少感じます。
>kaiさん
館山のフェスティバル、飛行展示も地上展示も、そしてその他のホスピタリティも含めてとてもいいイベントでしたよね。民間のイベントでも同様ですが、「戦闘機が出ないから」と先入観でお出かけにならない人もいるかもしれないけれど、こういう魅力をご存じない人が、まだまだたくさんいるのは、残念な気がします。