本日、世界の傑作機No.140『新明和US-1』が発売となりました。
空撮写真のほかにも、操縦席をはじめ普段あまり人目に触れることのない
艇内の写真もふんだんに掲載してありますので、是非書店で手にとっていただき、
お買い求めくださいますよう、よろしくお願いいたします。
US-1Aの運用中の姿で、あまり一般の人の目に触れることがないシーンといえば、
エンジンの洗浄場面もそのひとつ。今回誌面での掲載には惜しくも漏れてしまったので、
その写真をここに紹介してしまいましょう。
PS-1/US-1は、エンジンのタービンブレードに海水の塩が付着すことによって生じる
出力低下を防ぐため、エンジン洗浄装置を搭載していますが、これがその洗浄中の様子。
ご覧のように、エンジン排気口からバシャバシャと水が流れ出しています。
排気口からは熱い排気ガスしか出てこないものだとばかり思いこんでいると、
これにはちょっとビックリ。しばし見入ってしまいました。
後方のメインハッチ脇から垂れ下がっているのが、洗浄用水の給水ホースで、
ここから水を供給しつつ、エンジンを空回ししながら、タービンブレードに水を吹き付け、
塩分を洗い流します。飛行後のこうした作業は塩害による腐食から守るためにも
欠かせません。もちろん洋上での離着水の間にも、タンクに入れた水で
このように洗浄しています。
このような洗浄装置のほかにも、US-1Aにはフツウの航空機にはない、
飛行艇ならではの隠しワザ的な装備が満載で、見ていて飽きることがありません。
機会をみて、こうした装備を随時紹介していければと思っていますので、お楽しみに。
『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
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教えて頂ければ幸いです。
いつも弊誌をご購読いただきましてありがとうございます。
機種選択の基準ですが、弊誌のラインナップを見れば一見、一貫性がないようにも見受けられ、気になるのもごもっともです。
選択の大まかな基準としましては、1)大戦機から初期ジェット機など歴史上の機体、2)最近すべて退役した機体、3)近々退役を控えている機体というように、すでに評価が定まった機体を取り上げるようにしております。もちろん、なかにはいくつかの例外もあります。
弊誌で取り上げた航空機が「傑作機か否か」と、各方面で議論が沸騰することがままあるようですが、大量生産されかつ戦場で大活躍した真の傑作機のみならず、トラブルが多くとも革新的技術を採り入れた航空機、機体そのものに責任はなくとも用兵思想の変化によって陽の目をみなかった航空機、その後の後継機開発に重要な橋渡し役となった航空機なども広い意味での「傑作機」と考えております。今後も世界の軍用機史に名を残す航空機をどんどん取り上げていきますので本シリーズをよろしくお願いいたします。
資料的には困難が伴うでしょうけど、個人的には、日中戦争まで基準を繰り上げてもらいたいところですねぇ。
ちなみに当方は南米で購読しておりまして、船便の4ヶ月遅れで届くので、US-1はクリスマスプレゼントかお年玉と言ったところでしょうか。今後も楽しみにしております。
遅くなりましたがコメントありがとうございました。
そして遠方からのご購読、本当にありがとうございます。
世傑は戦後機の興味があるものを購入しています。個人的には、山内氏の読み物仕立てのフライトマニュアル解説と鳥養氏のわかりやすい航空工学的解説、そして当時のクルーの方々の回想文。この辺のレベルが高い号は当たり!号です。
さて、今後のリクエストとしては…なぜか爆撃機祭りからも漏れてしまったB-47につきます!あとは完全退役の近いバートル(CH-46)やMU-2、トーネード、ジャギュアってとこでしょうか?ご検討ください。