早いものでもう9月に突入、国内も海外もエアショーシーズン真っ盛りです。
さて、アメリカの航空イベントのなかでも群を抜いてユニークなのが、毎年9月中旬に
ネバダ州のステッド・エアポートで開催されるリノ・エアレース。
正式名称はNational Championship Air Races and Air Showといい、
下はピッツのような複葉機のバイプレーンクラスから、
上はジェット機のジェットクラス、第二次大戦の戦闘機などを大改造した、
レシプロ・エンジン機ならなんでもありのアンリミテッドクラスまで
さまざまなレースが行なわれ、さらに軍民多種多様なエアショーも
行なわれるといった夢のようなイベント。ちなみにレースはパイロンで設定された
楕円形のコースを、各クラス、予選速度順にグループ分けして行なわれ、
入れ替え戦の末、最終日に決勝が行なわれるという仕組み。
今年は9月15日から19日の日程で開催されますが(予選は13日から開始)、
RARA(Reno Air Racing Association)の広報バレリー・ミラー女史によると、
どうやら今年のリノはまた一段とおもしろそうです。

まずは一番人気のアンリミテッド。往年のウォーバーズを惜しげもなく大改造し、
派手なカラーリングばかりでなくそのスピード性能でも度肝を抜く
このクラスですが、昨年の優勝機、#7ストレガ(P-51ムスタング改造、上写真)と、
その永遠のライバル#77レアベア(F8Fベアキャット改造)の2機が、
ともに新エンジンを搭載してレースに挑むとのこと。新エンジンといっても
当然工場直送のできたてが手に入るわけではなく、程度のいいエンジンを
独自にチューンナップした新しいパワープラント、ということ。
これで今年のスピード競争もさらに激しくなることが期待されます。そして
このところ元気のなかった#5ヴードゥー(P-51改造)も主翼を大幅に
改造しているとか。今年は期待できるかもしれません。一方で
これらのライバルでもある#86チェックメイト(Yak-11改造)や
#8ドレッドノート(シーフュリー改造)は、修理などの影響で残念ながら
出場見合わせとのこと。
がしかし、アンリミテッドの魅力は、こうした大改造機ばかりではありません。
ここ数年アンリミテッドに出場、決して上位に食い込むようなスピードは
出せないものの、双発の迫力で人気のF7Fタイガーキャットが、今年は
2機エントリーするとのこと。その2機が同じレースで火花を散らしたら、
その音だけでも大興奮でしょうね。

そしてさらに驚くニュースが、フォッケウルフFw190がエントリーを予定している
というもの。フライアブルなFw190そのものがほとんど存在しないのに、
それをレースに出してしまうというのがビックリです。当然結果やスピードは
度外視すべきでしょうが、リノのパイロンを舐めるようにフォッケがレフトターンする
シーンを想像するだけでも鳥肌モノです。過去にはロシアで再生された零戦が
エントリーしたこともありましたが、そのときは残念ながら実際には出場せず。
フォッケについてはこのところスティーブ・ヒントンがテストをしているそうですし、
本番を楽しみに待ちたいところです(写真の機体はレストア中のFw190ですが、
レースにエントリーするのがこの機体かどうかは分かりません)。

ジェットクラスでは、レアベアのパイロットとしても活躍していた
ジョン・ペニーの娘さんが出場するといいます。ただのジュニア、
ただの女性パイロットと侮るなかれ、彼女はイラクに2回も行ったバリバリの
戦闘機パイロットで、今回はL-39を準備中とか。
そしてエアショーをにぎわせてくれる機体としてはF-22が2機飛来するようです。
またこのところアメリカのチームが続いたアクロチームは、カナダから
スノーバーズが参加予定。もう開催まで半月となってはいますが、
ツアーも企画されているし、円高でもあります。リノ行きはいまがチャンスかも。
『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
文林堂の本の情報はコチラから!
さて、アメリカの航空イベントのなかでも群を抜いてユニークなのが、毎年9月中旬に
ネバダ州のステッド・エアポートで開催されるリノ・エアレース。
正式名称はNational Championship Air Races and Air Showといい、
下はピッツのような複葉機のバイプレーンクラスから、
上はジェット機のジェットクラス、第二次大戦の戦闘機などを大改造した、
レシプロ・エンジン機ならなんでもありのアンリミテッドクラスまで
さまざまなレースが行なわれ、さらに軍民多種多様なエアショーも
行なわれるといった夢のようなイベント。ちなみにレースはパイロンで設定された
楕円形のコースを、各クラス、予選速度順にグループ分けして行なわれ、
入れ替え戦の末、最終日に決勝が行なわれるという仕組み。
今年は9月15日から19日の日程で開催されますが(予選は13日から開始)、
RARA(Reno Air Racing Association)の広報バレリー・ミラー女史によると、
どうやら今年のリノはまた一段とおもしろそうです。

まずは一番人気のアンリミテッド。往年のウォーバーズを惜しげもなく大改造し、
派手なカラーリングばかりでなくそのスピード性能でも度肝を抜く
このクラスですが、昨年の優勝機、#7ストレガ(P-51ムスタング改造、上写真)と、
その永遠のライバル#77レアベア(F8Fベアキャット改造)の2機が、
ともに新エンジンを搭載してレースに挑むとのこと。新エンジンといっても
当然工場直送のできたてが手に入るわけではなく、程度のいいエンジンを
独自にチューンナップした新しいパワープラント、ということ。
これで今年のスピード競争もさらに激しくなることが期待されます。そして
このところ元気のなかった#5ヴードゥー(P-51改造)も主翼を大幅に
改造しているとか。今年は期待できるかもしれません。一方で
これらのライバルでもある#86チェックメイト(Yak-11改造)や
#8ドレッドノート(シーフュリー改造)は、修理などの影響で残念ながら
出場見合わせとのこと。
がしかし、アンリミテッドの魅力は、こうした大改造機ばかりではありません。
ここ数年アンリミテッドに出場、決して上位に食い込むようなスピードは
出せないものの、双発の迫力で人気のF7Fタイガーキャットが、今年は
2機エントリーするとのこと。その2機が同じレースで火花を散らしたら、
その音だけでも大興奮でしょうね。

そしてさらに驚くニュースが、フォッケウルフFw190がエントリーを予定している
というもの。フライアブルなFw190そのものがほとんど存在しないのに、
それをレースに出してしまうというのがビックリです。当然結果やスピードは
度外視すべきでしょうが、リノのパイロンを舐めるようにフォッケがレフトターンする
シーンを想像するだけでも鳥肌モノです。過去にはロシアで再生された零戦が
エントリーしたこともありましたが、そのときは残念ながら実際には出場せず。
フォッケについてはこのところスティーブ・ヒントンがテストをしているそうですし、
本番を楽しみに待ちたいところです(写真の機体はレストア中のFw190ですが、
レースにエントリーするのがこの機体かどうかは分かりません)。

ジェットクラスでは、レアベアのパイロットとしても活躍していた
ジョン・ペニーの娘さんが出場するといいます。ただのジュニア、
ただの女性パイロットと侮るなかれ、彼女はイラクに2回も行ったバリバリの
戦闘機パイロットで、今回はL-39を準備中とか。
そしてエアショーをにぎわせてくれる機体としてはF-22が2機飛来するようです。
またこのところアメリカのチームが続いたアクロチームは、カナダから
スノーバーズが参加予定。もう開催まで半月となってはいますが、
ツアーも企画されているし、円高でもあります。リノ行きはいまがチャンスかも。
『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
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