今年は2010年以来となる戦闘機部門の航空総隊戦技競技会が9月下旬から10月上旬に
百里と三沢で開催されました。
10月21日発売の12月号では表紙も含めてこれを特集しますが、編集部では
百里で開催されたF-4部門とF-15部門を雨宮と私、神野が取材に行ってきました。
詳細は記事をご覧いただくとして、戦競といえば各飛行隊の代表が気合を入れて
競技に出撃する様子が見どころのひとつ。
とくに地元第7航空団の第302飛行隊と第305飛行隊は、それぞれF-4、F-15部門で
基地所属部隊の盛大な応援を受け、気合を入れて競技に臨んでいました。
こちらは第302飛行隊の隊長機編隊。飛行隊長野村2佐が手にしたオリジナルの軍配を囲み、
円陣で気炎を上げます。
こちらは第305飛行隊の隊長機編隊2番機石田3尉。パイロット全員が
梅のマークの鉢巻き姿で搭乗しました。
さて、その競技結果は…
どうぞ誌面でご確認ください。
そんな百里で開催されたF-4部門、F-15部門でしたが、参加各飛行隊にはパイロットのほかに
飛行隊の列線航空機整備員、航空団の武器弾薬担当、火器管制担当、機上電子担当の要員が
選手として参加、さらに各チーム専属の要撃管制チーム(3名)が競技に臨みます。
そして他基地から参加したチームに、公平にサポートしてフェアな競技が行なわれるよう、
第7航空団の整備補給群は機材の貸し出しや不測の事態の場合のサポートなどを行ないます。
とくに機体のハンガーからの出し入れなどにはトウイングカー(牽引車)は必需、
そのほかにも電源車や各種機材など、さまざまな貸し出しを行ないます。
写真は戦競オフィシャルカーのステッカーが貼られた車両で、こうした機材を管理するのが
整備統制班です。
整備統制班には整備補給群の各部署からも応援要員が派遣され、メンバーは競技会期間中、
エプロン端に設置されたテントで待機、参加選手のサポートを行なっていました。
今回の戦競は参加機数も少なめで、規模はそれほど大きくないものでしたが、
それでもさまざまなサポート体制を確立、イコールコンディションでの競技を
実現させるために、基地の隊員、そしてさらにその陰でも多くの隊員が、
戦競をサポートしていたというわけです。
さて、最後に競技の行方については前述のとおり誌面に譲るとして、
編集部が独断で決めた2013戦競カラーリング賞を発表しましょう。
F-4部門は
第301飛行隊。黒い尾翼に第5航空団を示すVマークが派手ハデです。
F-15部門は
第203飛行隊。いつもは特別なマーキングのほとんどない同隊が、
大きな海賊ヒグマのマークに機首上面のアンチグレア&「203」の側面文字と
驚かせてくれました。(神野)