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サイレントホーク現わる?

2012-08-28 13:35:41 | BLOG×記事
海外在住の知人から、「Facebookでおもしろい写真を見つけた」との連絡をもらいました。

その写真がこれ。

 (海外サイトからの転載)

とくに説明はありませんが、今年4月23日の撮影データが写し込まれたこの写真、
どうも昨年5月1日にウサマ・ビンラディン急襲作戦に投入されたMH-60の
低観測性バージョン、サイレントホークではないかのことで、一部海外サイトでも
この画像が話題になっています。

ローターやローターマストの形状など、たしかにトラブルで現地に残され破壊された
機体のものとして、当時公開された写真にそっくりです。がしかし、これがホンモノなら
一緒に映っている米兵は誰なのか(階級から軍曹のようですが)、こんな写真を
リークして軍籍に傷が付かないのかといった疑問を生じます。
そしてもっと気になるのが機体のデザイン。機首やキャノピー周りの形状は
明らかにF-117のそれと似通っており、おまけにエンジンのインテイク付近の処理は
昔の映画『ブルーサンダー』に出てくるガゼル改造のヘリコプターにも似ています。
ステルステクノロジーとしては、F-22やF-35などに用いられている最近の
トレンドではないような気もするのです。

この写真の真偽については現時点で分かっていませんが、ひとつの有力な説としては
今年12月に公開予定の、この事件(作戦)をテーマにした映画
“Zero Dirk Thirty”の登場メカではないのだろうか、というものがあります。

ウィキペディアによれば「2011年5月1日に発生したウサーマ・ビン・ラーディン殺害
(作戦名:ジェロニモ E KIA)では第160特殊作戦航空連隊が強襲作戦用に従来の
UH-60に比べ極度に改良されたUH-60が使用されており、改良された尾部、
騒音対策のための特別仕様回転翼などが使用されている。この機体はパキスタン空軍の
レーダー回避を目的としておりF-117と同等のステルス性を有しているとされる。
また、この機体はステルス機に見られる特殊素材、鋭角なデザインが見受けられ、
作戦に使用された内の一機が機体故障により不時着したことで明るみに出ており、
この事故機は尾部を残し破壊処理されている」(以上転載)とのことで、
こうした情報を頼りに、映画スタッフがデザイン、製作したものという仮説も考えられます。
しかしではこの陸軍兵、キャストやエキストラなのか、それとも撮影に協力した
本物の軍人がたまたま見つけておもしろ半分で撮ってしまったのか、というあたりも
気になるところです。
もちろん本当のMH-60サイレントホークなのであれば、大スクープですが。
今後の情報を待ちたいところですね。


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