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余りにも姑息な、安倍首相の争点隠しの講演会の中身。

2017年06月25日 11時36分57秒 | 日記
 安倍首相は、なぜか国会という議論の場では丁寧な説明をしない。ヤジられて冷静な態度が取れないからなのだろうか?

 安倍首相の憲法改正案も日本会議の講演会という、お友達が集まっている場所で突然表明した。

 今回も産経の出版している「正論」誌の神戸での正論懇話会で、同じ意思で集まっているであろう人たちを前にして持論を述べている。

 まあこの首相の肝っ玉の小ささが理解できる講演活動だ。こういう会場ではヤジは一切なく、盛大な拍手以外は聞けないだろうから。

 ただ筆者は、加計学園問題で語った安倍首相の話に、大きな嘘とごまかしがあることを理解した。

 獣医学部新設に関しては、安倍首相が言うほど強い新設要求があった訳ではない。獣医学会が強く要請していた訳でもなく、従来からある学部の増員で十分対応できる程度であり、民主党時代も新設要求があったから検討はしたであろうが、岩盤規制を壊さなければならないというほど、強い新設要求があった訳ではない。

 まして、今後は各地に要請されれば獣医学部の新設認可をするという。馬鹿か。そんなことをすると日本中に仕事にあぶれた獣医師があふれかえるぞ。

 現実に増枠した法科系学部が多すぎて、弁護士になれない学生が仕事場がなく困っているというのに。

 それでありながら、どちらも国家資格が必要なところがみそだ。

 そして、憲法改正だ。

 自衛隊の存在はもうすでに、新しく憲法に書き加えるまでもなく、国民に必要性は認知されている。

 なぜかこういう時に、大好きな産経の調査数字ではなく、いつの調査か知らないが朝日の、憲法学者の合憲論者が20%だったという、厳しい調査数字を引っ張り出して、自衛隊を加憲する必要があるという。

 公明党や民進党でも、この程度の加憲を持ち出されると、反対とは言いづらい。そして一度改正に成功すると、あとはやりたい放題だ。

 なかなかずる賢さに長けた安倍首相ではある。

 しかし、憲法改正も加計問題隠しの、ずるい争点隠しであるように筆者には思えて仕方がない。
  

(産経ニュースより貼り付け)

神戸「正論」懇話会での安倍首相講演内容 抜粋
2017.06.24

 安倍晋三首相(自民党総裁)は24日、神戸市の神戸ポートピアホテルで開かれた神戸「正論」懇話会で講演し、党の憲法改正案を次期臨時国会で衆参両院の憲法審査会に提出する考えを示したほか、学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設に関しては公正なプロセスで決定したことを強調した。講演の要旨は次の通り。

経済自由化----当ブログの判断で省略
規制改革-----同じく

【加計学園問題】

 昔ながらの規制や制度を守り続けてきた人は、こうした改革で、自分たちの世界がゆがめられたと感じるかもしれない。

 獣医学部は昭和41年を最後に新設が認められていない。時代のニーズに応える規制改革は行政をゆがめるものではなく、ゆがんだ行政を正すものだ。

 「(加計学園の理事長が)私の友人だから認めてくれ」という訳の分からない意向がまかり通る余地など全くない。獣医学部の新設は愛媛県今治市に限定する必要は全くない。速やかに全国展開を目指したい。

 自民党政権で「対応不可」としていた獣医学部新設を「速やかに検討」へ格上げしたのは旧民主党政権だ。民進党が国家戦略特区を廃止する法案を国会提出したことに驚いた。政治主導の改革を訴えていた民進党が抵抗勢力の側に回り、既得権と手を結んだとすれば残念でならない。

働き方改革----当ブログの判断で省略
高校無償化----同じく
安全保障-----同じく

【憲法改正】
 憲法改正に関しては自民党総裁としての発言だと申し上げておく。自衛隊に対する国民の信頼は9割を超え過去最高となったが、朝日新聞のアンケートによれば、憲法学者のうち自衛隊を合憲だと言い切ったのはわずか2割だ。このような状態を放置するわけにはいかない。自衛隊を憲法に位置付け、「合憲か違憲か」といった議論は終わりにしなければならない。

 憲法改正は国の未来をどうするかという重要な議論だ。政争の具にすべきテーマではない。各党が改憲案を提示し、建設的な議論を行うべきものだ。最終的に国民が決定権を持つのが憲法改正だ。その案を発議するのは国会にしかできない。国会議員は責任の重さをかみしめなければならない。

 自民党は結党以来、憲法改正を党是に掲げてきた。発議に向けて第一党としての責任を果たしていく決意だ。目標は東京五輪・パラリンピックが開かれる2020(平成32)年だ。新しい日本がしっかりと動き出す年、新しい憲法が施行される年にしたい。

 自民党の憲法改正推進本部で衆参両院の憲法審査会に提出する改憲案の検討を急ぐ。きたるべき臨時国会が終わる前に、衆参の憲法審査会に自民党の案を提出したい。わが党が先頭に立って歴史的な一歩を踏み出す決意だ。

 まだまだ困難な道のりは続く。国会でもたくさんの批判を受けるだろう。しかし、さらなる高みを目指して、今後も精進していく。

(貼り付け終わり)




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