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VWの排ガス規制の不正は、燃費数値競争とも似通った問題ではないのか?

2015年09月25日 09時10分51秒 | 日記
 フォルクスワーゲン(VW)社のディーゼルエンジン搭載車で、米国で排ガス環境基準の達成に不正なプログラム処理が行われていたために、実走行では多量の排ガスNOxを発生していたことが発覚し、大問題になっている。

 トヨタと世界市場シェアのトップ争いをしているVWで行われていたこと、しかも環境問題では世界をリードしているドイツの製品である事、クリーンディーゼルエンジン搭載車で、このところ排ガス規制やエコロジーの面からも脚光を浴びている車種である事、などなどでこの結果、世界の株式市場でもクルマ関連の企業の株価が大幅に下がった。

 今回は環境基準の排ガス排出量の不正で、大きな問題になっているのであるが、筆者は常日頃から思っていることであるが、クルマメーカーの低燃費競争にもつながっている問題点があるとみている。

 走行燃料消費率をJC08モードで、35Km達成だとか、40Kmに到達とか、カタログや広告宣伝のキャッチコピーに使われていることが多い。

 しかし筆者もハイブリッド車を使っているが、カタログ数値通りでの実走行はまず不可能である。
 これはメーカーも販売会社も、ユーザーも常識のように知っていることで、あくまでJC08モードで走行する条件に合わせて、燃費数値を向上させている結果である。

 その結果、余りにも高い数値の車は、逆に実走行では走りに不満が生じるという、皮肉な結果にもなる事実も良く聞くところだ。

 今回のVWの不正も、あくまでも米国の環境基準でのテストモードを検知して、排ガス数値を良くするプログラムを組み込み、良好な数値を達成しているが、実走行では、その数倍数十倍のガスを排出していたことが、明るみに出たのだろう。

 これは走行燃料消費数値を上げる方法と全く似通っており、あくまでテストモード上での数値達成ですべて認可、公表される結果でもある。

 おそらくVW以外の自動車メーカーでも、内心、大騒ぎで内部の試験数値の見直しを行っているかもしれない。

 ただ筆者は、クリーンディーゼルエンジンは、ハイブリッド技術と共に、次世代の電気自動車(EV車)につながるまでの、重要な燃費、環境技術であると思うので、是非とも実走行での排ガスの低減を達成して欲しいと願っている。

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