元気な高齢者こそ使いたい電子機器

80歳を過ぎても、日々の生活を楽しく豊かにする電子機器を使いこなそう

総選挙の投票は、絶対に棄権しないぞ。あくまで反自民の候補者に投票してやる。

2014年11月29日 21時52分28秒 | 日記
 筆者は先日、天木直人氏のブログで、総選挙をボイコットし,史上最低の投票率で選ばれた政権には、もはや指導力はなくなると言う提案に賛意を持った。

 しかし安倍首相の体質では、そんなことにはモノともせず、平然と勝利宣言をし、またもや空恐ろしい政策を次々と行うのではないかと思うと、ボイコットだけでは阻止する訳にはいかない。

 やはり自分の選挙区で、政党で選ぶのではなく、立候補者の人物を冷静に見極めて投票するしかないのかと思う。

 ここにきて、完全ではないが、かなりの選挙区で、野党の候補者同氏が共倒れをしないよう、野党間の住み分け協調が具体化しつつあるようだ。

 これは大いに結構な事で、各野党間の政策の大きな違いは、さして指摘するほどないのが実態だと筆者はみている。

 今回の選挙では間に合わないが、各野党間の再編成は間違いなく具体化すると思うし、もしも自民党の新議席が大幅に減ったりすると、自民党の一部まで巻き込んだ政界の大編成が生じてもおかしくない。

 今の安倍政権は、どう贔屓目に見ても、かっての自民党とは変質してしまっている。自民党の右傾化が間違いなく際立ってしまっている。

 ネット右翼などが増えていることは間違いないが、果して全国民の考え方が、そんなに明確に右傾化しているとは、筆者には思えない。

 ただ安倍政権の背中を押しているのは、チャンス到来と意気込んでいる右翼系の議員達や、一部の保守系メディアの高揚と、ネット右翼などの声高なネットでの書き込みのせいであると思う。

 古賀茂明氏は、今回の総選挙で絶対に棄権をするべきではない。 あくまで政党で選ばず、候補者の人物で選び、次の時代に備えよと提案している。これも一理だ。

(現代ビジネスより貼り付け)

古賀茂明「日本再生に挑む」
総選挙を棄権するつもりの人へ

 アベノミクスが失敗し、安倍政権は追い詰められたと先週号に書いたが、7~9月期GDPマイナスショックはこれを決定的なものにした。

 ただでさえ、集団的自衛権行使容認、特定秘密保護法、武器輸出解禁、原発再稼働などに反対の有権者は多数を占める。それに加えて、看板政策であるアベノミクスが失敗となれば、安倍政権の致命傷になってもおかしくない。しかし今、安倍氏は、この劣勢からの大逆転を夢見ている。野党の選挙態勢が全く整わないうちに、奇襲解散総選挙で寝首をかこうというのだ。今のところ、その戦略は当たっている。

 自民党がダメだとしても、一体、誰に投票したら良いのか見当がつかず、やはり自民党しかないのか、と途方に暮れる有権者が多いのだ。

 そこで、選挙に向けて、政党ごとに評価をし直してみよう。

 日本経済がここまで低迷したのは、'90年代からの自民党政治のせいだ。官僚主導政治で、農協、医師会、電力会社などの既得権と癒着して、成長のために必要な思い切った改革ができず、失われた20年を作ってしまった。

 返り咲いた安倍政権は、いかにも変わったように見えた。しかし、アベノミクス第三の矢と言われる成長戦略は全く出てこなかった。理由は、昔の自民党と全く同じ。これから先も変われる見込みはない。となれば、タカ派政策の賛否以前に安倍自民党は選択肢から外れる。これを助ける公明党も同様だ。

 一方、政権にあった3年間、何の改革もできなかった民主党も信用できない。経済政策以外でも、電力総連の圧力で大飯原発を再稼働させ、原発ゼロの閣議決定もできなかった。連合に迎合して公務員改革も逆行。安保政策でも党内はバラバラで、安倍総理と同じくらいのタカ派も多い。

 野党第二党の維新の党には改革派が多い。しかし、タカ派が多数派で、安倍政権の暴走の歯止め役にはなりにくい。結いの党出身のメンバーにはハト派が多いが、圧倒的少数派だ。党内の旧大阪維新の会メンバーは、大飯原発再稼働を叫んで橋下徹大阪市長を再稼働容認に転向させた実績があり、脱原発政策も大いに不安だ。

 共産党は、ハト派としては最も安心できそうだが、同党に日本経済を任せるとバラマキ政策で日本が破綻してしまう不安がある。

 そして、これら以外の野党は、存在感が全くなく、みんなの党は解党の運命だ。

 今回は棄権したいと思う人も多いだろう。しかし、棄権が増えれば、組織票中心の自民党勝利に手を貸すことになる。その結果、原発再稼働、集団的自衛権行使、特定秘密保護法施行、武器輸出と原発輸出、残業代ゼロ、派遣拡大などの安倍政権の不人気政策全てにお墨付きを与えてしまう。「全部国民の承認を得た」と胸を張る安倍総理の姿を想像するとぞっとする。棄権は絶対にダメだ。

 安倍政権の暴走を止めると同時に、日本経済の成長を実現してくれる政治を夢見る有権者は、まさに「八方ふさがり」の状況だ。では、どうすれば良いのか。

 政党で選ぶのは諦めた方が良い。一方、野党の中に少数だが、「改革はするけど戦争はしない」と思える政治家を探すことは可能だ。原発再稼働に無条件で反対と言えるか。ペルシャ湾での機雷掃海もダメと言えるか。抽象的文言ではなく具体的な踏み絵を踏ませよう。

 最悪納得できなくても今回は仕方ない。ダメな順に消去して、最後に残った候補者に目をつぶって投票する。「我慢の選挙」だ。

 そして、選挙の後に彼らを集めて新たな形の野党再編につなげる。道は長いが、諦めてはいけない。

『週刊現代』2014年12月6日号より

(貼り付け終わり)

コメントを投稿