このところ原油国際価格の下落が止まらない。しばらくバーレル$40台であった原油価格が、ここにきて$35台に下落してきている。
市場の関係者には$20台もおかしくないと言う厳しい見方もあり、供給制限が出来ない状況のなか、サウジなどの石油産出国の国家財政への負担増や、米国のシェールオイル業界の経営不安、石油企業の収益悪化など大きな不安要素を与えています。
原油にとどまらず、様々な国際商品相場も下落基調にあり、資源関連株には売りが出やすくなっており、資源安が世界景気の先行きに対する不安を高めているようだ。
昨日(11日)の米国NY株式市場は、欧州各国の株価下落の影響もあり、石油や資源価格の下落で、大幅安になった。
今のところ消費には大きな増減が見られず、米国のFOMC(連邦公開市場委員会)の政策金利改定は決定されるとの見方が主流ではあるようだが。
日本の株式市場は、欧州、米国の株式市場の影響が反映していなかった為、19,230円で取引を終わっているが、ブルームバーグによる先物市場では
日経225先物(大証) 18,650円 ▲560円 と、あっさりと19,000円の大台を割っている。
年末迄あと2~3週間を残すのみとなったが、株式などのリスク運用に舵を切ったGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の損失が、継続する事になりそうだ。
果して、来年度の世界経済はどういう方向に向かうのやら、石油や資源価格は来年いっぱいも低迷するのではないかと言う見方もあり、日本の景気も慎重な見方にならざるを得ないと筆者は思っている。
(日本経済新聞電子版より貼り付け)
米国株、ダウ大幅反落し309ドル安 1カ月ぶり安値、原油安受け
2015/12/12
【NQNニューヨーク=神能淳志】11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反落した。終値は前日比309ドル54セント(1.8%)安の1万7265ドル21セントと、11月13日以来およそ1カ月ぶりの安値を付けた。原油相場の下げが止まらず、エネルギー株が大きく下落。資源価格の下げで世界的な景気の減速が改めて意識されたことも相場の重荷となった。
ニューヨーク原油先物相場は一時1バレル35ドル台前半と約6年10カ月ぶりの安値を付けた。需給の緩みへの警戒が根強く、原油価格は下げ止まりの兆しをみせていない。業績が圧迫されるとの観測からシェブロンやエクソンモービルといった大手石油株が売られ、ダウ平均を押し下げた。
原油にとどまらず様々な国際商品相場が下落基調にあり、資源関連株には売りが出やすい。資源安が世界景気の先行きに対する不安を高めていることも、米市場で幅広い銘柄を売る動きにつながった。
市場心理も急速に悪化している。投資家心理を測る指標で「恐怖指数」とも呼ばれる変動性指数(VIX)は11日、不安心理が高まった状態とされる節目の20を大きく上回り、約2カ月ぶりの水準に上昇した。
米商務省が11日発表した11月の米小売売上高は前月比0.2%増と市場予想(0.3%増)を下回った。ただ、変動の大きい自動車や関連部品を除いたベースでは市場の予想を超えて増えた。12月の米消費者態度指数(ミシガン大学調べ)は市場予想並みの低下にとどまったこともあって、ともに相場の反応は限られた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大きく反落し、前日比111.707ポイント(2.2%)安の4933.465で終えた。
業種別S&P500種株価指数は全10業種が下落した。「エネルギー」や「素材」の下げが目立ったほか「一般消費財・サービス」や「金融」なども下げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億2000万株(速報値)、ナスダック市場は約20億1000万株(同)だった。
化学のデュポンが大幅安。同業のダウ・ケミカルとの経営統合を正式に発表したが、統合観測を背景にこれまで急伸していたため、材料出尽くし感から売りが広がった。ダウ平均を構成する30銘柄で下落率が最も大きくなった。
香港英字紙の買収を発表した中国の電子商取引(EC)最大手アリババ集団株も5%超下落した。ダウ平均では金融のゴールドマン・サックスやアップルなど構成する全30銘柄が下落した。
一方で、米ソフト大手のアドビシステムズが高い。前日夕に発表した2015年9~11月期決算は増収増益で売上高などの業績が市場予想を上回ったことが好感された。買収されるとの思惑がくすぶっている小型カメラのゴープロにも買いが続いた。
(貼り付け終わり)
市場の関係者には$20台もおかしくないと言う厳しい見方もあり、供給制限が出来ない状況のなか、サウジなどの石油産出国の国家財政への負担増や、米国のシェールオイル業界の経営不安、石油企業の収益悪化など大きな不安要素を与えています。
原油にとどまらず、様々な国際商品相場も下落基調にあり、資源関連株には売りが出やすくなっており、資源安が世界景気の先行きに対する不安を高めているようだ。
昨日(11日)の米国NY株式市場は、欧州各国の株価下落の影響もあり、石油や資源価格の下落で、大幅安になった。
今のところ消費には大きな増減が見られず、米国のFOMC(連邦公開市場委員会)の政策金利改定は決定されるとの見方が主流ではあるようだが。
日本の株式市場は、欧州、米国の株式市場の影響が反映していなかった為、19,230円で取引を終わっているが、ブルームバーグによる先物市場では
日経225先物(大証) 18,650円 ▲560円 と、あっさりと19,000円の大台を割っている。
年末迄あと2~3週間を残すのみとなったが、株式などのリスク運用に舵を切ったGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の損失が、継続する事になりそうだ。
果して、来年度の世界経済はどういう方向に向かうのやら、石油や資源価格は来年いっぱいも低迷するのではないかと言う見方もあり、日本の景気も慎重な見方にならざるを得ないと筆者は思っている。
(日本経済新聞電子版より貼り付け)
米国株、ダウ大幅反落し309ドル安 1カ月ぶり安値、原油安受け
2015/12/12
【NQNニューヨーク=神能淳志】11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反落した。終値は前日比309ドル54セント(1.8%)安の1万7265ドル21セントと、11月13日以来およそ1カ月ぶりの安値を付けた。原油相場の下げが止まらず、エネルギー株が大きく下落。資源価格の下げで世界的な景気の減速が改めて意識されたことも相場の重荷となった。
ニューヨーク原油先物相場は一時1バレル35ドル台前半と約6年10カ月ぶりの安値を付けた。需給の緩みへの警戒が根強く、原油価格は下げ止まりの兆しをみせていない。業績が圧迫されるとの観測からシェブロンやエクソンモービルといった大手石油株が売られ、ダウ平均を押し下げた。
原油にとどまらず様々な国際商品相場が下落基調にあり、資源関連株には売りが出やすい。資源安が世界景気の先行きに対する不安を高めていることも、米市場で幅広い銘柄を売る動きにつながった。
市場心理も急速に悪化している。投資家心理を測る指標で「恐怖指数」とも呼ばれる変動性指数(VIX)は11日、不安心理が高まった状態とされる節目の20を大きく上回り、約2カ月ぶりの水準に上昇した。
米商務省が11日発表した11月の米小売売上高は前月比0.2%増と市場予想(0.3%増)を下回った。ただ、変動の大きい自動車や関連部品を除いたベースでは市場の予想を超えて増えた。12月の米消費者態度指数(ミシガン大学調べ)は市場予想並みの低下にとどまったこともあって、ともに相場の反応は限られた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大きく反落し、前日比111.707ポイント(2.2%)安の4933.465で終えた。
業種別S&P500種株価指数は全10業種が下落した。「エネルギー」や「素材」の下げが目立ったほか「一般消費財・サービス」や「金融」なども下げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億2000万株(速報値)、ナスダック市場は約20億1000万株(同)だった。
化学のデュポンが大幅安。同業のダウ・ケミカルとの経営統合を正式に発表したが、統合観測を背景にこれまで急伸していたため、材料出尽くし感から売りが広がった。ダウ平均を構成する30銘柄で下落率が最も大きくなった。
香港英字紙の買収を発表した中国の電子商取引(EC)最大手アリババ集団株も5%超下落した。ダウ平均では金融のゴールドマン・サックスやアップルなど構成する全30銘柄が下落した。
一方で、米ソフト大手のアドビシステムズが高い。前日夕に発表した2015年9~11月期決算は増収増益で売上高などの業績が市場予想を上回ったことが好感された。買収されるとの思惑がくすぶっている小型カメラのゴープロにも買いが続いた。
(貼り付け終わり)
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