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トランプ大統領の過激発言がもたらす、テロの多発の不安。

2017年01月23日 17時53分18秒 | 日記
 トランプ大統領の就任演説が始まったころも、ワシントン市内だけでなく、ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスなど主要都市をはじめ、ロンドン、シドニー、パリなど世界各地でも抗議デモが行われている。

 トランプ氏の女性蔑視やマイノリティーへの差別発言への抗議から始まっているデモであるようだ。今までの米国大統領就任時には見られなかった現象で、しかもメディアとの対決姿勢も鮮明だ。

 米国社会が明確に分断され、本来なら大統領がそのような社会をまとめる役目をするべきであるが、トランプ氏は火に油を注ぐ様な発言を続け、いよいよ分断の亀裂が深まるように見える。

 今後の米国の政治状態はどうなるのか、なんとも見極めがつかなくなるが、筆者は特にトランプ氏が、イスラム過激派を撲滅させると発言していることに、米国各地でテロ行為が激しくなる気がしてならない。

 もちろんテロはなくすべきであるが、どうも彼の白人至上主義のようにみえる発言が、有色人種の移民の不安を掻き立て、イスラム過激派が米国を明確な標的にして活動を始めるのではないかと、嫌な予感がしてならない。



(ダイヤモンド・オンラインより貼り付け)

トランプ大統領就任で米国の「分断」加速
ロイター
2017年1月23日

[ワシントン 22日 ロイター] - 米ワシントンで22日、トランプ新大統領に抗議する女性らのデモが行われた。終了後、ホワイトハウスを取り巻く数ブロックには「愛は憎しみに勝つ」や「壁ではなく橋を築こう」と書かれたプラカードが散乱していた。

 その前日にも行われた大規模デモに参加したメアリー・フォスターさんは、トランプ支持者と反対派について「私たちの溝は一層深まっているような気がする」と指摘。ニューヨーク州から来たというフォスターさんは、皆が一致する物事がかつては多くあったが、今は中立という立場がなくなり、溝が広がっているように感じるという。

 これは米国人に広く共有されている考えだ。ピュー・リサーチ・センターが19日公表した調査によると、米国人の86%が昔より米国の政治的な分裂が広がっていると回答。オバマ前大統領の就任を控えた8年前の46%から急増した。

 多くの人は、こうした分裂がトランプ氏によってさらに悪化すると予想する。トランプ氏は22日、自身に対するデモについて「昨日の抗議活動を見たが、投票直後のような印象を感じた。この人たちはどうして投票しなかったんだ」と皮肉を込めてツイート。また、「いつも同意するわけではないが、自分の考えを表現する権利は認める」と投稿した。

 ロイターが取材したデモ参加者のほとんどが、大統領選でクリントン元国務長官に投票。大規模デモはクリントン氏が勝利したカリフォルニア、ニューヨーク、イリノイ、マサチューセッツの各州とワシントンDCで行われた。

 トランプ氏は20日の就任演説で国民結束にはほとんど触れず、さびれた工場が立ち並び、犯罪にあえぐ国を「アメリカの殺りく」だと表現し、自身の支持者らに訴えた。

◎議会が状況を悪化

 大統領と連邦議会を共和党が占めたことから、政党間の溝は次回の議会選が行われる2年先まで深まるとみられている。

 ブラウン大学で政治学を教えるウェンディ・シラー教授は「安全保障から人権、気候変動まで、重要問題を巡り米国に既にあった分断をトランプ氏が悪化させてきたのは間違いない」とし、「国を分断させることは選挙に勝つ手段だったが、政府を成功させる手段ではない」と語った。

 上下両院を支配する共和党にとっては、党派を超えて意見をまとめる必要はなくなる。民主党もまた、中間選挙に向けて妥協を図るより共和党の提案に激しく反対することを選ぶ可能性が高いと、政治評論家はみる。

 タフツ大学のジェフリー・ベリー教授は、民主党議員のイデオロギーは左寄りになり、一方の共和党議員は右寄りに移るとの見方を示し、「議会が状況を悪化させる。抑制力にはならない」と述べた。

(Scott Malone記者 翻訳:橋本俊樹 編集:吉瀬邦彦)

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