9月3日に行われる中国の抗日戦勝節記念行事に、安倍首相も招待されていたが、結局訪中を断っている。
安倍首相の本音では習近平代表と会談を持ちたかったであろうが、恐らく米国からの強い拒否反応が示されて断念したのであろう。
韓国の 朴槿恵(パク・クネ)大統領は閲兵式(軍事パレード)にも出席する事を決めたとのことだ。
韓国 中央日報の社説では、朴槿恵大統領の決断に対して、マイナスよりもプラスの方が多い決断だと評価している。
日本以上に韓国は北朝鮮との直接対立もあり、この関係改善には中国の政治力を必要と認識しているのは当然の事であろう。
もちろん米国、日本との同盟関係も忘れる訳にはいかず、朴槿恵大統領は非常に難しい舵取りを行っているのが良く解る。
中国で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記と会談できる事も期待していたようであるが、金正恩が欠席する為、両国の高官同士の会談になりそうだと言う。
それでも、高官同士が会える事でもプラスになると見ているようだ。 北朝鮮との関係改善、今後の中国との貿易拡大などの経済関係の強化が、韓国経済発展に欠かせないという判断など、あらゆる面から検討した結果であろう。
筆者には、日本政府が独自の判断で決断できないように見えるのが、なんとも歯がゆく思う。 韓国に対しても米国からの圧力は、日本以上にあったはずである。
この期間は、ロシアのプーチン大統領も出席するため、記念行事の前後には、各国の首脳会談も持たれる事であろう。
軍備の増強も一つの手段であるが、やはり外交に重点を置くべきで、まず参加し主張すべき事は主張するというのが、一番必要な手段ではないのだろうか?
(韓国 中央日報より貼り付け)
【社説】朴大統領の中国閲兵式参加…外交の好機と考えるべき
2015年08月28日
朴槿恵(パク・クネ)大統領が中国の抗日戦勝節記念行事に続いて閲兵式(軍事パレード)にも出席することにしたのは失よりも得の多い適切な選択だ。 青瓦台(チョンワデ、大統領府)が戦勝節への出席を発表しても閲兵式出席の決定を先送りした理由はとかく論争が多かったためだ。 「韓国戦争(朝鮮戦争)の時にわれわれに銃口を向けた中国軍に拍手ができるのか」という批判は一理ある指摘だ。 韓中間の蜜月を好ましくなく思う米国の心情も考慮しなければならないのが韓国の立場だった。 中国と対立中の日本も依然として重要な外交パートナーだ。 それでも朴大統領が北京行きを選択した理由は失うものより得るものの方が多いという確信のためであろう。 結局、今回の訪問で望んだものを手に入れられなければ行かなかった方が良かったということになってしまう。
朴大統領が何よりも勝ち取るべきものは韓半島(朝鮮半島)の平和と統一のために中国が積極的に取り組むように仕向けることだ。 北朝鮮を動かすことができるのは依然として中国が唯一だ。 木箱入り地雷テロ以後、高まった韓半島の緊張解消にも中国が少なくない寄与をしたと伝えられている。
韓中関係をより一層緊密に発展させなければならないことはわざわざ話す必要もない。 朴大統領の決断で両国間の経済だけでなく政治・外交分野での協力も活発になる「政熱経熱」の雰囲気が熟した。 このような好機をそのまま流し去ってはいけない。 特に、韓米中3国の間には2日に予定された韓中首脳会談をはじめ、米中、韓米首脳会談が相次いで開かれる。 朴大統領は他の首脳会談を念頭に置きながら習近平国家主席と幅広く意見を交わさなければならない。 今回の訪問に表立って反対してはいないが、米国と日本の微妙な負の心境は十分に考えられる。 韓日米三角同盟を安保の軸としているわれわれとしては「韓国が外交・安保面でも中国に偏っているのではないか」という両国の疑いを解消しなければならない。
最後に、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の代わりに崔竜海(チェ・ヨンヘ)労働党秘書が北京に行くという。 南北首脳間の出会いは不発に終わったが、彼も北朝鮮内の最高位要人だ。 朴大統領の随行陣のうち適切な要人が出て崔秘書との面談を試みる必要がある。
(貼り付け終わり)
安倍首相の本音では習近平代表と会談を持ちたかったであろうが、恐らく米国からの強い拒否反応が示されて断念したのであろう。
韓国の 朴槿恵(パク・クネ)大統領は閲兵式(軍事パレード)にも出席する事を決めたとのことだ。
韓国 中央日報の社説では、朴槿恵大統領の決断に対して、マイナスよりもプラスの方が多い決断だと評価している。
日本以上に韓国は北朝鮮との直接対立もあり、この関係改善には中国の政治力を必要と認識しているのは当然の事であろう。
もちろん米国、日本との同盟関係も忘れる訳にはいかず、朴槿恵大統領は非常に難しい舵取りを行っているのが良く解る。
中国で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記と会談できる事も期待していたようであるが、金正恩が欠席する為、両国の高官同士の会談になりそうだと言う。
それでも、高官同士が会える事でもプラスになると見ているようだ。 北朝鮮との関係改善、今後の中国との貿易拡大などの経済関係の強化が、韓国経済発展に欠かせないという判断など、あらゆる面から検討した結果であろう。
筆者には、日本政府が独自の判断で決断できないように見えるのが、なんとも歯がゆく思う。 韓国に対しても米国からの圧力は、日本以上にあったはずである。
この期間は、ロシアのプーチン大統領も出席するため、記念行事の前後には、各国の首脳会談も持たれる事であろう。
軍備の増強も一つの手段であるが、やはり外交に重点を置くべきで、まず参加し主張すべき事は主張するというのが、一番必要な手段ではないのだろうか?
(韓国 中央日報より貼り付け)
【社説】朴大統領の中国閲兵式参加…外交の好機と考えるべき
2015年08月28日
朴槿恵(パク・クネ)大統領が中国の抗日戦勝節記念行事に続いて閲兵式(軍事パレード)にも出席することにしたのは失よりも得の多い適切な選択だ。 青瓦台(チョンワデ、大統領府)が戦勝節への出席を発表しても閲兵式出席の決定を先送りした理由はとかく論争が多かったためだ。 「韓国戦争(朝鮮戦争)の時にわれわれに銃口を向けた中国軍に拍手ができるのか」という批判は一理ある指摘だ。 韓中間の蜜月を好ましくなく思う米国の心情も考慮しなければならないのが韓国の立場だった。 中国と対立中の日本も依然として重要な外交パートナーだ。 それでも朴大統領が北京行きを選択した理由は失うものより得るものの方が多いという確信のためであろう。 結局、今回の訪問で望んだものを手に入れられなければ行かなかった方が良かったということになってしまう。
朴大統領が何よりも勝ち取るべきものは韓半島(朝鮮半島)の平和と統一のために中国が積極的に取り組むように仕向けることだ。 北朝鮮を動かすことができるのは依然として中国が唯一だ。 木箱入り地雷テロ以後、高まった韓半島の緊張解消にも中国が少なくない寄与をしたと伝えられている。
韓中関係をより一層緊密に発展させなければならないことはわざわざ話す必要もない。 朴大統領の決断で両国間の経済だけでなく政治・外交分野での協力も活発になる「政熱経熱」の雰囲気が熟した。 このような好機をそのまま流し去ってはいけない。 特に、韓米中3国の間には2日に予定された韓中首脳会談をはじめ、米中、韓米首脳会談が相次いで開かれる。 朴大統領は他の首脳会談を念頭に置きながら習近平国家主席と幅広く意見を交わさなければならない。 今回の訪問に表立って反対してはいないが、米国と日本の微妙な負の心境は十分に考えられる。 韓日米三角同盟を安保の軸としているわれわれとしては「韓国が外交・安保面でも中国に偏っているのではないか」という両国の疑いを解消しなければならない。
最後に、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の代わりに崔竜海(チェ・ヨンヘ)労働党秘書が北京に行くという。 南北首脳間の出会いは不発に終わったが、彼も北朝鮮内の最高位要人だ。 朴大統領の随行陣のうち適切な要人が出て崔秘書との面談を試みる必要がある。
(貼り付け終わり)
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