昨夜16日放送のTV東京WBSで、中国の巨大なベンチャー企業の報道を筆者は観た。
WBSのサイトで紹介されているのは以下のような内容だ。
携帯大手・ソフトバンクのグループ企業が、IoT家電の自社ブランドを立ち上げ、第一弾のロボット掃除機、加湿器、そしてアロマポットを発表しました。いずれも、スマホやAIスピーカーなどで操作できます。実はその開発を支えているのは「Tuya Global」という中国のベンチャー企業です。馴染みのない名前の企業ですが、IoT家電の開発に欠かせないとして、世界中で既に1万社以上の企業が利用する「隠れた巨人」です。日本の家電のIoT化を爆発的に進めるかもしれないこのトゥヤ。一体、どんな企業なのでしょうか。 といった内容で紹介されている。
さすがに孫社長は、中国ネット通販のアリババCEOと懇意であり、中国のAI事情には詳しい。
Tuyaの部品やソフトを利用するだけで、家電品のスマート化が簡単に出来上がるのだろう。
Tuyaのホームページを見れば、英語表記ではあるが、AmazonやGoogle などともとっくの昔に提携しているようで、これからどんどん市場に出てくるIoT家電に、Tuyaのパーツが組み込まれていくようだ。
まだまだ我々が知らない中国のベンチャー企業も、数多くあると推察できる。
トランプの米国政府が中国の最先端電子機器に、危機感を覚えているのだろうけど、事業のグローバル化を進めてきたのは、他ならぬ米国企業であったのだ。
中国が単にブランドメーカーからの下請けモノ造りだけでなく、より便利な製品を市場に提供しようと、技術開発力にも力を注ぐのは当然の結果であり、それこそウインウインの関係が米中の企業間で出来上がっているのは、明白な事実であろう。
筆者は米中の経済戦争は、米政府首脳が考えているような段階は、とっくの昔にすぎ去っていると見ている。 最先端技術も、米中のメーカーが相互に利用しなければ、国際競争力を維持できなくなってきていると思えるのだ。