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日本製品の品質は低下しているのか?

2017年10月20日 14時21分01秒 | 日記
 この所、日本の巨大メーカーの品質管理上の問題があからさまになっている。

 いわずと知れた日産自動車と神戸製鋼だ。

 筆者が第一線で働いていていた若かった頃、40~50年前頃は、日本メーカーは品質管理の金メダル取得のような気持ちで、各社がデミング賞受賞を目指していたものでした。

 それから30~40年間、日本のモノづくり文化では品質問題はあまり話題にならなかったし、むしろ台頭する中国製品の品質が悪いと、けなしたりして安物の代名詞にしていたものでした。

 しかし、筆者は日本の品質管理で少々問題があると感じたのは、まじめな作業員が多かったせいか結構職人の勘に頼っている面が多かったことだった。

 今でも日本の技術の優秀さを紹介するTVバラエティー番組があるくらいで、そこでは職人の手作業や職人の勘の優秀さを誇らしげに紹介している。

 しかし、これはごく一部の製品つくりの世界であり、最先端の工業製品は高度なセンサーやITを駆使した物つくりでなければ、世界のコスト競争には太刀打ちできない。

 しかも、世の中はどんどん進化し、今や世界をリードするのは米国を中心としたIT関連企業だ。そのIT企業がものつくりの世界に、IT技術の利用を引っ提げて逆進出してきている。

 従来の物つくりがだんだん新興国に移行するために、かっての日本企業が誇った品質面の優位性が徐々に薄れてきているのではないか?  新興国との厳しい価格競争を強いられがちな製品になればなるほど、品質面でスルーする傾向が生まれているのではないのだろうか?

 そういえば、筆者の家で購入した洗濯機も大型液晶テレビも、一年過ぎたころに故障し、サービスマンが修理にきている。ブランドは日本の大手メーカーだが製造は中国に委託している製品だったが。

 どちらも、取り換えた部品価格はかなりコストのかかっているパーツの故障のように見えて、無償で修理してもらってはいるが、メーカーとしてはこんな商売をしていたら儲からないのではと心配したくらいだ。

 この所、中国製品の品質は格段に向上し価格も安く、家電を中心に家庭用品市場を席巻してしまっている。 かろうじて食品や化粧品に安全上の問題意識から、日本製品への期待感を中国人も持っているようだが。

 神戸製鋼は原材料に近い製品の品質改ざんだけに、それを加工した製品の品質問題に波及し、問題が広がるばかりで、経営陣は頭の痛いことだと思う。