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アリババ集団の米株式市場上場で、孫正義氏の次の一手を見てみたい。

2014年09月20日 14時24分41秒 | 日記
 このブログでも、アリババの上場の話題を取り上げたが、19日にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。

 14年前にソフトバンクが2000万ドル(約20億円)で取得したアリババ株の評価額は、IPO価格で計算しても500億ドル(約5.5兆円)になるという。

 昨日の東京市場の値上がりは円安の影響もあったが、ソフトバンク株の値上がりも大きかった。

 筆者の周りでも孫社長を羨む声が多く聞かれたが、14年前といえばまだまだインターネットの技術進歩、電子商取引の成長など見通せる人は少なかっただろうと思う。

 創業者のジャック・マー(马云)氏は孫正義氏に中国市場でのインターネット事業の相談に訪れており、その後の固い絆の付き合いが始まり、検索サイト大手ヤフーの創業者ジェリー・ヤン等と共に、インターネットの発展に貢献してきた。

 日本国内では、もっぱらソフトバンクの次の一手に注目が注がれている。

 近々株式上場の話題も出ているLINEも創業者は韓国系であり、孫氏や馬氏などの成功者を生み出している中国系、韓国系の人たちの実力も素直に認識すべきである。

 口汚く嫌韓、嫌中のヘイトスピーチを繰り返す極右の連中は、やたらと日本人だけを賛美しようとするが、もっとアジア隣国との友好の必要性を肝に銘じるべきだ。

 また大きく伸びる企業は、人種には関係なく、日本人であれ、韓国人であれ、中国人であれ、それぞれの才能を持ち寄り、知恵を出し合い、大きく成長するパワーを出し合っている。

 こういう姿が、本来のグローバル企業のあるべき姿と言えよう。

(ウオールストリートジャーナル電子版より貼付け)

アリババ株にみるソフトバンクの錬金術
By ERIC PFANNER
2014 年 9 月 20 日 12:03 JST

 日本のウォーレン・バフェットやビル・ゲイツとも言われるソフトバンクの孫正義社長。しかし、14年前、創業間もない中国のインターネットに2000万ドル(約20億円)の投資を決めた孫氏の「みる目」はオマハの賢人やマイクロソフトの共同創業者をはるかにしのいでいた。

 中国の電子商取引最大手、阿里巴巴集団(アリババグループ)は19日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。ソフトバンクが2000万ドルで取得したアリババ株の評価額は、IPO価格で計算しても500億ドルを超える計算。アリババ株はこの日IPO価格比38%高で終了した。孫氏はソフトバンク株の約19%を保有している。

 ブルームバーグの世界長者番付「ブルームバーグ・ビリオネア指数」によると、孫氏の純資産は18日現在で推定164億ドル、日本人ではアパレルチェーン「ユニクロ」を保有するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長の166億ドルに次ぐ第2位だった。

 孫氏と柳井は長者番付では抜いたり抜かれたりの関係にある。米経済誌フォーブスの今年の長者番付では、ソフトバンク株の小幅上昇を受けて孫氏が日本人首位に立った。

 番付ではライバル同士でも孫氏と柳井氏は友人関係にあり、柳井氏はソフトバンクの取締役だ。そして孫氏は柳井氏よりも経済の浮き沈みをよく知っている。1999年代末から2000年代初めのインターネットバブルの時代には孫氏の資産は一時700億ドルを超えたが、バブルが崩壊すると数百億ドルを失った。

 ソフトバンクの投資家にとって最大の関心事は同社が新たに手にした富を使って何をするか、である。アリババの新規株式公開(IPO)目論見書によると、ソフトバンクはアリババ株の34.1%を保有する筆頭株主だ。アリババ上場後のソフトバンクの株式保有率は32.4%に低下するが、それでもアリババ株を大量に保有していることには変わりはない。

 折りしも孫氏は規制当局の抵抗で米携帯電話会社TモバイルUSの買収を断念したばかり。孫氏はTモバイルUSをソフトバンク傘下のスプリントと合併させたいと考えていた。

 ソフトバンクが莫大な富を手に入れたことで、孫氏が欧州の携帯電話会社ボーダフォンからスマートフォン用に無料通話・メールアプリを提供するLINEに至るまで、TモバイルUS以外の可能な買収案件を検討しているのではないかとの憶測が生じている。

 アリババの目論見書によると、孫氏は個人としてはアリババ株を保有していない。

(貼り付け終わり)