ニセコ高原風だより

ニセコ高原のアコーディオン弾きがお送りする季節のおしらせ。

「ルゥ」ちゃんの帰還。

2009-04-18 06:23:07 | Weblog




朝は.4:00時を回った頃から、薄明るくなって来た。
パリパリに氷がはったりするけれど、アカゲラが
校庭の東の森で、トントンする音が張りつめた朝の空気を震わせる。
生木を叩いて、どうして森中にあんなに響くのか・・・と思う。

国道沿いの湿原には水芭蕉の白い先っぽがちらちら見えるようになって来た。
千歳に向って走る国道を挟む山の斜面、
北向きの斜面には、雪がまだごっそり残っているけど
南向きの斜面はすっかり融けて、草花が顔を出し始めている。
皆、雪ノ下で準備をしているのだ、
融けたら、一日でも早く顔を出してやろうと、
暗い雪ノ下で、準備している。

「ルゥ」ちゃんは、9Kgを超える体重になって、
飛行機から降ろされて来た。到着して間もなく
係の男の人が、過走路側に出て行った。
そして、ゲージに入った「ルゥ」ちゃんが現れた。
航空運賃は、千歳ー大阪、片道5000円、「ルゥ」ちゃんには
早割とかないので、朋子さんのおよそ半額で、
大阪に行ける事がわかった。

大阪のおばあちゃんは、「ルゥ」が何でも齧るので
お腹を減らしているのだと、その辺のものを?良く食べさせてくれた。
一週間で、また、一回り大きくなった。
昨夜は、疲れたのか、朝までぐっすり寝た。

「孤独の歳月」ピアソラはなんとか、格好が付くようになってきた。
楽譜に書かれた音を、思いを込めて発声出来るようになるには
随分、時間がかかる。音符一つに、何通りもの表情を込められるから。
これで良いのか、これで良いのかを幾度も繰り返して、
う~~~ん、こんな感じかな、になってくる。

所謂、電気ピアノやアコならMIDIアコ、最近はV-アコというものも
あるけど、弦を張ったピアノ、風を送って金属のリードを震わせる
生アコ?、そこには、決定的な違いがあると思う。
私は、ピアノの事は解らないけど、生のアコに対して
MIDIやV-と呼ばれるアコーディオンのことは、善し悪しではなく
別物と考える事にしている。アコーディオンの形はしているけど・・・・。

最近は、色んな事情があって、生の楽器を思いっきり弾ける空間が
限られて来ている、練習出来る空間が無いと、生の楽器は育たない、
楽器自体も人も、どちらも育たない、実に寂しい現実だけど、
だからといって、耳にヘッドフォンを押し当てて
別物だけで、事を済ましてしまおうと考えるのは
あまりにも乱暴だと思う。音楽に対して・・・・。

モニター画面に向って、必死に汗をかく事より、
何処かの川原でごろりと寝っころがって、
空でも眺めている方が、余程、健康的だと思う。





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