ニセコ高原風だより

ニセコ高原のアコーディオン弾きがお送りする季節のおしらせ。

善き人のためのソナタ(Das Leben der Anderen)

2008-07-08 07:39:27 | Weblog
ガスガス

濃いガスが立ちこめている。
上空は晴れているのだろうか?
昨日は断続的に強い雨が降った。
校庭の雑草達はにわかに元気を出して、濃い緑になった。

千歳―洞爺湖、要人の移送が空輸から高速道路に
変わった。ワールドニュースで見かける人々が
千歳に降り立ち、様々な表情を見せ、会場に向う。
何台ものリムジンが用意され、警護車両が前後、サイドを固める。

善き人のためのソナタ(Das Leben der Anderen)という
映画を見た、映画は配給会社?から定期的に届けられる。
この映画は、以前に予約していた1本かもしれない。

壁が崩壊する、少し前の東ドイツが舞台の映画だった。
ドンパチはないけど、よく書かれた映画だと思った。
当局から完全に監視されている、劇作家が主人公?
主人公を24時間盗聴監視する、公安職員、こちらが主人公か?
劇作家の恋人(美人女優)公安職員の上司2名、作家の仕事仲間達、

為政者達の腐敗、壁の中の現状を西側の雑誌に知らせようとする
劇作家、盗聴監視する中で、一人の人間として揺れ動く公安職員
物語は淡々と進み、結末をむかえる、4年後に壁は崩壊し
公安職員は、宅配ビラ配りの仕事で生きている。
劇作家は、同名の著書を出版する。
仕掛けが、所々に用意されているが、それは見てのお楽しみです。

何年か前、フランクフルトからミューヘン行きの特急に
乗ったつもりが、車内放送がどうも『berlin,berlin』という音を
言葉に挟んでいるように聞こえたので、通過する駅を、時刻表で
確認すると、BERLIN行きだった、特急はなかなか止まらない。
楽器屋さんとか楽譜を扱う書店を求めて、歩いた街並みを思い出した。

資源を豊富に持つロシアが空前の好景気だと、ニュースが伝えている
小さな島国くらい買い取ってしまえるほどの富を蓄えている富裕層が
存在すると、以前、モスクワ帰りの方にも教えていただいた。
でも、街角には、コーラの空き瓶を奪い合う子ども達が彷徨ってるし
富の偏りは、増々加速され地球全体に広がって行く、

そして話は洞爺湖を見下ろす高台のホテルに帰って行く。