年末年始は藤沢秀行先生を偲んで、
タイトル戦の棋譜を集めた「飛天の譜」(昭和57年版)を並べたが、
誠文堂新光社から新たに「秀行百名局」という棋譜集が発売された。
「囲碁古名人全集」「元禄三名人打碁集」と同じ装丁。
つまり大判ハードカバー(B5版)でちょっとお高め。
タイトルの通り秀行先生の名局、100局を集めたもの。
ライターは秋山賢司、選者および解説は弟子の高尾プロである。
巻頭によれば、
「ポカを省いては藤沢秀行の碁を語ったとはいえない」
という編集方針から、名局といっても勝ち負けにこだわらず、
秀行先生らしさの感じられる対局をセレクトしたそうだ。
全体を青年期(31局)、全盛期(41局)、円熟期(28局)の3部に分けている。
全盛期は第1期名人戦前後、円熟期は第1期棋聖戦以降という形。
ほとんどの対局は2・3譜に譜分けされているが、
史上最年長タイトル獲得・防衛となった王座戦など数局は
全6・7譜とやや詳しく解説している。
大手合やリーグ戦の棋譜も多く含まれるが、
やはり代表作というとタイトル戦を避けては通れないので、
「飛天の譜」(昭和57年版)とは5割強重複。
この選局・編集と値段をどう考えるかだが、
代表作はほぼ網羅されていると思われるので、
「迷走 碁打ち藤沢秀行という生き方」をみて、
その碁に関心を持った囲碁ファンは一回並べてみるべきだろう。
タイトル戦の棋譜を集めた「飛天の譜」(昭和57年版)を並べたが、
誠文堂新光社から新たに「秀行百名局」という棋譜集が発売された。
「囲碁古名人全集」「元禄三名人打碁集」と同じ装丁。
つまり大判ハードカバー(B5版)でちょっとお高め。
タイトルの通り秀行先生の名局、100局を集めたもの。
ライターは秋山賢司、選者および解説は弟子の高尾プロである。
巻頭によれば、
「ポカを省いては藤沢秀行の碁を語ったとはいえない」
という編集方針から、名局といっても勝ち負けにこだわらず、
秀行先生らしさの感じられる対局をセレクトしたそうだ。
全体を青年期(31局)、全盛期(41局)、円熟期(28局)の3部に分けている。
全盛期は第1期名人戦前後、円熟期は第1期棋聖戦以降という形。
ほとんどの対局は2・3譜に譜分けされているが、
史上最年長タイトル獲得・防衛となった王座戦など数局は
全6・7譜とやや詳しく解説している。
大手合やリーグ戦の棋譜も多く含まれるが、
やはり代表作というとタイトル戦を避けては通れないので、
「飛天の譜」(昭和57年版)とは5割強重複。
この選局・編集と値段をどう考えるかだが、
代表作はほぼ網羅されていると思われるので、
「迷走 碁打ち藤沢秀行という生き方」をみて、
その碁に関心を持った囲碁ファンは一回並べてみるべきだろう。